2020/12/8

【切迫】「コロナで消える職業」の転身戦略

テーマパーク従業員は今

ロブ・ シミノスキは大学卒業以来ずっと、演劇に関わってきた。この10年はカリフォルニア州にあるユニバーサル・スタジオのテーマパークでショーの運営管理の仕事を続けてきた。だが現在、ステージマネージャーとしての地位は上から13番目にすぎない。
テーマパークは今年3月から営業を中止している。今後、ウォーターワールドの水上スタントショーやホグワーツ城で行われる光と音のショー「ナイトタイム・ライツ」など、いくつかのアトラクションは再開されるかもしれないが、シミノスキに仕事が回ってくる可能性は低い。
シミノスキが幸運だったのは、所属する労働組合「電気労働者の国際同胞団」が映画の撮影現場で働く電気技術者を養成する実習プログラムを提供していたことだ。修了までに5年もかかるし、プログラムに参加するために高校の代数をやり直さなければならない。33歳のシミノスキにとっては 大変なことだ。それでも得られるものを考えれば、リスクを取る価値はある。
「誰にとっても電気は必要ですからね」と、シミノスキは言う。「10万ドル以上稼げるんです」
(Andia/Universal Images Group via Getty Images)

雇用が回復しても救われない