ポストコロナの教育トレンドに乗り遅れるな! 小学校高学年からは遠隔・修得重視の授業へ
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友人の元ウルグアイ大使、田中径子さんが言ってたけど、ウルグアイの小学校で生徒全員がノートPC持っているとのこと。日本は教育学部があまりに「文系」な点がこの30年間の遅れになったように感じています。
こちらの記事ですが、遠隔教育の話と修得主義の話は完全に分けて論じるべきです。
■遠隔教育の話
まず、遠隔(オンライン)教育についてですが、対面とオンラインのどっちが優れているかという議論をすべきではありません。
こちらの記事(https://newspicks.com/news/4898321/)でも述べましたが、対面とオンラインのどちらかではなく、状況・内容・対象に応じてハイブリットに選択するのがベストです。GIGAスクールでパソコンが一人一台配備されると、オンライン授業を実現するインフラも一斉休校時点よりもずっと整います。
その点、文科省の対面同席の原則は、時代に合っていない原則であり、法制度の改正を検討すべきタイミングです。特にコロナ対応で今後も休校になるケースが出てくる可能性ある中で、頑なに現状維持では批判を免れないでしょう。
■修得主義の話
まず修得主義と履修主義という2つがありまして、前者は知識・スキルを身につければ卒業OKとする考え方です。履修主義は授業を決まった時数(標準授業時数)受けないと卒業要件にならない考え方で、日本の学校教育はこちらを採用しています。
この議論はオンライン教育というよりもEdTechの進化によって、個別最適な学びを実現できるようになったことで、ここ2,3年で日本でも注目議題となりました。
これまでは一斉授業で横並びの学習だったわけですが、EdTechでそれぞれのペースで学べるようになれば、速く学んでいく子はどんどん進めばいい。それに文科省が100時間で想定していた授業を70時間で終えられたなら、残り30時間は探究学習など新しいことに挑戦すればいい。しかし、それを履修主義が阻んでいるという批判です。
こちらもEdTechの登場や学習観の変化に制度が合わなくなってきていることの表れです。全面的な修得主義への移行は、飛び級と同時に、義務教育段階でも落第・留年が起きることとセットですので拙速な移行には注意が必要ですが、全員の修得が済んだ教科で浮いた時間を他教科に活用できるようにするなど、柔軟なカリキュラム運用ができるような部分改正は必要な段階です。「登校して教室にいさえすれば、それでよい」
「出社して職場にいさえすれば、それでよい」
同じですね。長年慣れ親しんできた対面授業、それが一番という固定観念。
過去にすがる大人が、自分の理解を超えることを否定しないで、柔軟に発想する。
学校でも、企業でも、未来を創る人たちを、自分の常識でしばらないようにしましょう。常に旬な頭を持ちたいものです。