コロナワクチン接種「同意」日本は69%…副作用に懸念
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予防接種の目的は2つあります。
ひとつめは、感染をする前にその病原体に対する免疫をつくり、備えるということです。当然ですよね。罹ってから予防接種をしても遅いといえます。
ふたつめは、集団免疫(herd immunity)です。
感染症は、それぞれ広がりやすさを示す『基本再生算数』があります。
たとえば基本再生算数が5であれば、ある方が罹った場合には治るまでに5人にうつすと考えればわかりやすいでしょう。
季節性インフルエンザが、1.28、やはりインフルエンザであるスペイン風邪(1918年)が1.8、新型コロナウイルス感染症が平均3.28です。
▷BMC Infect Dis 2014; 14:480.
いわゆる3密をさけ、マスクや手洗いをすることで基本再生算数を下げ、実効再生算数を1未満にすることを目標にしてきたことになり、いままで一時それを達成した時期もあったのです。しかし、新型コロナインフルエンザよりもずっと高い基本再生算数を持つために1未満に維持することが難しいのです。
予防接種は、その集団の免疫をあげて集団免疫を作り、実行再生算数を1未満にし、感染を抑え込む原動力になります。
新型コロナに対するワクチン接種率が低ければ、最終的には抑え込むことが難しくなるかもしれません。
しかし、予防接種に対する安全性を心配する向きがあることも理解できます。
当然ですよね。特に今回のワクチンは新規の方法で作られています。
とはいえ、すでに数万人が接種されており、今後安全性はさらに明らかになってくると思います。日本で接種可能になる頃にはさらに多くの方のデータが蓄積されているでしょう。動向に注目したいですね。
そして、新型コロナによる後遺症の実態も明らかになってきています。
やみくもに恐れる必要はないですが、若いから感染しても大丈夫とも言えません。
これらを考えながら、今後選択する必要性があるでしょう。
▷日本からの新型コロナ後遺症の報告 約2割が発症約1~4ヶ月後に脱毛の症状も
https://news.yahoo.co.jp/byline/kutsunasatoshi/20201024-00204411/ワクチンは、感染症予防に最も有効な方法であり続けてきました。新型コロナウイルスに対しても、信じられないほど多くの研究が行われてきたのは、ワクチンが安全で最も有効な防御になりうることが想像できていたからです。
ワクチンの推奨は、安全性と有効性の天秤の中で行われます。有効であれば何でも良いわけではなく、安全性との天秤を科学的に判断して行われます。
この両者を天秤にかける作業は、個人レベルでもとても大切です。リスクも利点もどちらもゼロではないからです。
治療と違い予防は、自身が特に体調面で困っていない状況でリスクのゼロでないものを受けるので、どうしても余計にリスクに慎重になってしまいます。そういった面で、多くの国で医療従事者から接種が始まることで、追加のリスク判断の材料にもしていただけるのではと思っています。
一方、人から人へと感染伝播する感染症の場合、利点が自分自身にとどまらないことへの理解も必要です。ワクチンを接種し自らの体を守ることで、ご家族、友人、よりリスクの高い同居の高齢のご家族、自分のコミュニティーにいる高齢者を守ることにもつながります。
自身のワクチン接種が、自分のためだけではなく、自分を取り巻く家族や友人、会社の同僚を守るためでもあるという意識はぜひ持っておきたいものです。私はワクチン摂取を早期にしたいとは思いません。
そもそも感染可能性が低いし、罹患したとしても自分が2週間閉じこもれば良いだけなら甘んじて閉じこもります。
重症化する可能性、ましてや死亡する可能性を気にしてワクチン摂取すべきは、高齢者などのそういったリスクが高い人たちでしょう。
私は要らないです。
ただ『ワクチン摂取しないと◯◯してはいけない』みたいな制約が出来るなら、摂取しますけどね。