2020/10/19

【澤田貴司】私が「柳井正」から学んだこと

冨岡 久美子

NewsPicks 記者

ファーストリテイリングの柳井正会長兼社長の元には、優秀な人材が集まる。長く在籍する人もいれば、別の場所で柳井の教えを受け継ぐものもいる。

ファミリーマートの澤田貴司社長もその一人だ。1997年にファストリに入社し、田舎の衣料品店が日本有数のブランドに駆け上がる過程を支えてきた。

澤田氏の存在がなければ、ユニクロはここまで成長しなかったという評価をする人も少なくない。実際に在籍した4年あまりの中で、2度も柳井会長から社長就任を打診されている。

しかし、結果的に社長となったのは玉塚元一氏で、澤田氏は2002年にファストリを去った。

澤田氏の目に、急成長期のユニクロはどう映っていたのか。そして当時の経験は、今のコンビニビジネスにどういかされているのか。

コメント

注目のコメント

• 清水 勝彦

  慶應ビジネススクール 教授

  ・2020年10月19日

  「挑戦を止めると会社が停滞することがわかっているからです」。授業では「なぜこんないい会社だったのにダメになるか」をテーマにすることがよくありますが「いい会社だったから」ダメになるケースが非常に多いと感じます。セブンの鈴木さんが仮説検証を繰り返されていたのも同じことだろうと思います。
• 冨岡 久美子

  NewsPicks 記者

  ・2020年10月19日

  ファミリーマートの澤田社長は、セブンの鈴木敏文氏、そして柳井正氏という二人の経営者の手腕を近くで見たことがある稀有な存在です。
  特に、ファストリにおいては、今日のファストリにつながるサプライチェーン改革などを主導した立役者だと関係者からの評価が高いです。
  
  小売業は、戦後を生き抜いた第一世代の経営者が、ダイエーをはじめとする戦後の成長に乗って大きくなったとすれば、セブンやユニクロは平成不況の中成長した企業です。
  これらの時代を受け継いで、次の世代につなげていく世代に、澤田社長をはじめとする今の経営者がいるように思えます。次の時代のコンビニ業をどのように作り上げていくのか、足元のファミマの業績は決していいとは言えないからこそ、澤田氏が、ファストリで見せた改革推進力が活きてくるのかもしれません。
• Aki Mori

  金融・企業財務ピッカー / 京都大学大学院在籍

  ・2020年10月19日

  メモ:
  
  > 「なぜ柳井正は、チャレンジし続けるのか。
  
  　それは、挑戦を止めると会社が停滞することがわかっているからです。だから、時には分が悪いとわかっていても挑むことさえある。私はそんな姿勢を経営者として、とても尊敬しています。」