2020/12/11

【島田太郎】長時間労働なんかしていたら、もう生き残れない

株式会社 東芝 代表執行役社長 CEO
ドイツの総合テクノロジー企業シーメンスの要職に就き、将来を嘱望されていたにもかかわらず、経営再建の道半ばにある東芝に移籍した島田太郎氏。

最高デジタル責任者としてデジタルトランスフォーメーション(DX)の旗振り役を担うとともに、東芝デジタルソリューションズの社長に任命された。

「なぜか3年ごとに転機が訪れる」というそのキャリアの軌跡と、これからの全産業に共通の、デジタルで生まれる新しい儲け方に迫る。(全7回)

幅広いパースペクティブを持て

すでに述べたように、僕は新卒で入った会社では来る日も来る日も働いていて、家族から責められるほどでした。
若いうちはたくさん働くのも一つの選択肢だけれど、このスタイルでいつまでもやっていくのは良くないと思います。
島田太郎(しまだ・たろう)/東芝 執行役上席常務 最高デジタル責任者、東芝デジタルソリューションズ 社長
1990年に新明和工業に入社し、航空機開発に10年間従事。1999年にアメリカのソフトウエア会社であるSDRC(のちにUGSと合併)に入社し、2010年に日本法人社長に就任。同社がドイツの総合テクノロジー企業シーメンスに買収された後、ドイツ本社駐在を経て、2015年シーメンス日本法人の専務執行役員に就任。2018年10月、東芝に入社。2019年執行役常務、最高デジタル責任者、2020年4月に東芝デジタルソリューションズの社長に就任。