英国のフィンテック「Revolut」が日本でも口座開設をスタート
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注目のコメント
ついにですか。数年前からやり取りがあったので感慨深いですね。ただビジネスモデルに関しては、短期の利益率よりもまずは顧客基盤をどんどん拡大するモデルですので、どこまでサスティナブルか気になるところではあります。コロナの影響でチャレンジャーバンクやネオバンクサービスが躍進しているのは事実ですが、この業界のパイオニアでもあるイギリスのMonzoが先日サービス見直し(実質的な値上げ)を行ったりと、収益性の面ではまだまだ課題が多いのも事実です
お、来ましたか。フランスでここ2年近くRevolutを日常生活で使っています。
この記事でもRevolutの利点はイマイチ解りにくいです。恐らく日本でオンリーワンとなる利点は「カード決済時の為替手数料無料」です。欧州では割と一般的で、私が普段使うカードも全てこの特徴を持つのですが、国外旅行時のお金の使い方が一変する程度のインパクトはあります。
例えば私が日本に一時帰国する際は、以前であれば滞在費用を事前にTransferWiseで日本の銀行口座に送金して滞在中は日本のクレカで支払いを行っていました。
ところがカード決済時の為替手数料無料が一般化してからはフランスでの日常生活で使っているカード等をそのまま使うだけです。国外旅行中だからと特別な工夫や事前準備は一切不要で、普段通り払うだけ。日本のカードの出番が完全に無くなりました。
外貨口座などは介さず、支払いの度に普段使っている口座からその時のレートで支払う。間違いなくこれが一番シンプルで、大抵は一番お得なんですね。
日本だとソニー銀行が外貨口座のオートチャージなる謎機能で似たような利点を実現していますが、何故に特許を取ってまでそんな複雑怪奇なプロダクトデザインにしているのかホントに不思議です。
ただ日本でRevolutが流行るかというと二つのガラパゴスで厳しいと思います。
まずタッチ決済がガラパゴスです。日本以外ではEMV Contactlessでカードやスマホでのタッチ決済を実現しています。他方で日本のタッチ決済はQUICPayやiDです。特に日本ではVISAをブランドとして選択したため、Apple Payに対応する見通しが見えないのは辛い。
次に欧州には会費も金利も取らない決済サービス同士がポイント還元率で殴り合う奇習がありません。今回のRevolut日本版もポイント還元無しですが、せめて銀行のデビットカード程度には還元しないと厳しいと思います。
というわけで海外旅行(コロナ・・・)や海外ECサイト利用など特定用途には刺さる一方で日本での日常生活用途だと単に不便でお得で無いカードとなります。日常生活で使いにくい以上、普及も限定的にならざるを得ないと思います。MonzoやN26などと併せて、欧州で話題のチャレンジャーバンクの一つ。金融は各国規制が強くローカルプレイヤーになりがちだが、そのなかで海外からの進出がうまくいくか。
チャレンジャーバンクについては下記も併せて。Matsudaさんもコメントされているように(ありがとうございます!)、顧客基盤の獲得で利益はあまり出ていないのが数値で分かりやすい。一方でここ数年、バリュエーションもかなり高く、それでも顧客獲得を続けるための資金は得ることができていた。
ただまずは収益、次は利益が見えてこないと経済性についての継続性が出てこない。特に金融については、既存事業者のデジタルシフトで、00年前後でもネット銀行・証券は結局独立系は大部分がいなくなった歴史。
https://newspicks.com/news/5201455