NY市抗体検査、陽性が27% コロナ、地区により最高51%
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抗体保有率最高を記録したのは、偶然にもQueensのCoronaと呼ばれる地区でした。また、2番目に高い値を記録していたのは、Borough Parkと呼ばれるBrooklynの地区です。
この両者に共通しているのは、比較的大家族が多く、密に居住しているという点です。このような共通点から、家族内感染が主要な感染経路であった可能性が指摘されています。
また、今回測定された「抗体陽性」が必ずしも感染に対して保護的かを評価したものではないことから、これらの結果から集団免疫を議論すべきではないともされています。
その他の興味深いデータとしては、年齢別に見ると、17歳以下の子供世代で最も抗体陽性率が高かったこと(32.6%)、貧困層の多く居住する地域で軒並み抗体陽性率が30%を越えていたこと、また、成人では、45から64歳までの方で抗体陽性率が最も高かったことなども併せて報告されています。
ニューヨーク市の15%程度をカバーする大規模調査です。本調査には様々な限界も指摘しうるものの、日本においても、傾向を掴み今後の対策に活用するため同様の検査を行うことが求められます。予想外に高い数字です。もっとも単純にこの数字が維持されると考えたとしてもNY市全体で集団免疫を獲得するまでには、前回と同じ規模の流行をあと2回繰り返す必要があるとの計算になります。
もっともこれまでの研究では感染者の抗体価は3カ月程度でかなり減少すると報告されていることなどから考えれば、あと2回の流行では済まないでしょう。
いずれにせよ集団免疫獲得を戦略として目指すのは現実的ではないことになります。ずっと不思議に思っているのですが、日本は6月以降は統計的な目的での抗体検査をしないのでしょうか??
僕はT細胞を含めて抗体対保有率がどのていどあるのか、東京とあと2ヶ所くらいで、大規模でなくてもいいから2週間に1回くらい『定点観測すべき』だと思っています。
それとNYやスウェーデンなどの結果を照らし合わせて、日本がいまどのていどウイルスが蔓延して集団免疫に近づいているのかの参考にできるはず。
抗体保有率が低いとすればそれは集団免疫が遠いことを意味し、冬に第三波が大きくなることを想定し備えないといけなくなる。
だが逆に抗体保有率が高いとすればそれは集団免疫が近いことを意味し、冬の第三波が来ても弱いか、来ないことすらありえると思う。
そういうマクロ的な分析が日本は弱いと思う。
感染の広がりも大事ではあるが、パキスタンなどアジアで感染拡大し収束に向かっている国を分析することで日本の最大死者数も推測するべきだと思う。
最大での死者数や感染拡大が今後爆発するかどうかを予測することで、その危険性がそれほど高くないのであれば、過剰な自粛を避けることが出来ると思う。
P.S. 抗体獲得が60-70%ないと集団免疫が実現しないと思っている人もいるようですが、最近ではT細胞など抗体がなくても感染しない人の存在が知られるようになって、抗体獲得は2,3割でも達成できるという研究がそれなりに増えているようですよ。
またNYやスウェーデンの収束具合を見てるとその信ぴょう性もけっこう高い。