2020/8/17

【BCG杉田浩章】 新しい時代に必須の「思考とスキル」獲得法

PIVOT エグゼクティブ・エディター
リモートワークやオンライン授業が普及し、ビジネスパーソンや学生はリアルな場で、対面で、学ぶ機会が減っている。
これからは自宅で、独力で、オンラインツールなどを使い、主体的に学ばなくてはならない。
今後、求められる知識やスキル、マインドセットは何なのか。それをどうやって獲得するか。本特集では「新しい自己啓発」を紹介していく。
まずはボストン コンサルティング グループ(以下、BCG)日本代表の杉田浩章氏にアドバイスしてもらった。
グローバル市場における様々な業界のコンサルティングを手がけるBCG。精鋭のプロフェッショナルたちが今、磨いている必須能力とは?
INDEX

☑️ 「受け身」と「自働」で大きな差
☑️ ワークプランを組み立てる能力
☑️ 逐次的思考から逆算的思考へ
☑️ 上司の時間を勝ち取りに行け
☑️ 自分の強み・得意技を磨く
☑️ オンライン会議で価値が高まる技
☑️ 論点の適切な設定
☑️ ファシリテーション力をアップ
☑️ ラップアップの成果を高める
☑️ オンラインで会ってもらえる人
☑️ 質問力で上司からテイクせよ
☑️ 長時間労働では成長しない
☑️ 短時間で生産性高く働く
☑️ PTOで最高のパフォーマンス
☑️ 個人を守ることが会社の魅力に
☑️ 日本人に欠けている「個の確立」
☑️ 多様性をマネージする

「受け身」と「自働」で大きな差

──多くの企業がリモートワークを導入・継続しており、OJT(On-the-Job Training)の機会が減っています。これからのビジネスパーソンはどのように学んでいけばよいでしょうか。
これまでのリアルな仕事環境では、常に上司が部下の横にいて、部下の様子を見ながら手取り足取り指導し、アドバイスしてくれました。部下は受け身的に学ぶことができた。
しかし、これからはそんな寄り添い型の仕事、まさにOJTの部分が抜本的に変わります。
そうなると、ぼんやりと誰かに何かいろいろ育ててもらえるだろうと思っているような人は、そのうち使い物にならなくなって取り残されていくことになる。
今後は自働的に物事を進めていくマインドセットに切り替えないといけない。自働的な人と受け身の人とで大きな差がついていくでしょう。