2020/8/18

【プロ直伝】知識ゼロから使える「データサイエンス」14教材

プログラミングや数学の知識がなくても学べる――。
機械学習やAI(人工知能)の注目度が高まるにつれ、学ぶべきビジネススキルの一つとして「データサイエンス」が挙げられるようになってきている。
ただプログラミング未経験で、数学に苦手意識のある文系のビジネスパーソンなどは特に、「どう学べば良いのか」「何から始めるべきか」が分からず、二の足を踏んでいるのではないか。
そこでNewsPicks編集部は、機械学習プラットフォームなどを手掛ける「DataRobot(データロボット)」のチーフデータサイエンティストを務めるシバタアキラ氏を取材。ビジネスに役立つ、効果的なデータの活用方法など、「データサイエンスの基礎」を身につける方法を聞いた。
また後半では、動画学習サービス「Udemy(ユーデミー)」を活用して、データサイエンスのスキルを習得し、現在はオンラインでプログラミング講座などを開く男性、黒澤俊文氏から聞いた、スキルを得るために役立つ「ユーデミー」4コースを紹介する。

データの「価値が生まれる時」

シバタ 最近は「データの時代が来た」「データがすごい」と言われることが増えてきました。
データサイエンティストとして、プログラミングをして、アルゴリズム(データを処理するための手続きの順番)を組み立てる人になるわけでなくても、「ちょっとツールを使って、より簡単にデータを分析できるようになりたい」「自分ではやらないと思うけど、仕事上、ノウハウを知っておく必要がある」という人も増えてきているのではないでしょうか。
そういった人のために、今回はデータサイエンスを学ぶ上で、意識しておくべきことをお伝えした上で、ツールや本の紹介をしていきたいと思います。
そもそも「データの時代」「データがすごい」と言われていますが、実はデータをためていること自体は、そんなにすごいわけではありません。
データは持っているだけでは価値はありません。いくらたくさん持っていたとしても、それだけでは、いわばタンスの肥やしになってしまうだけです。
それよりも、そこから何か意味を見いだして、活用した時に価値が生まれる。その活用の仕方によって価値が変わるというのが、データサイエンスの面白さだと考えています。
つまりデータの持っている価値をうまく使いこなし、ビジネスの効率化につなげたり、課題解決に役立てたりするために、データサイエンスを学ぶわけですね。

必読:何を「意識すべき」か

では、データサイエンスを学ぶ上で、何を意識すべきなのか。2つあります。