[31日 ロイター] - オバマ前大統領や米電気自動車大手テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)、マイクロソフト共同創業者のビル・ゲイツ氏など著名人のツイッターの公式アカウントがサイバー攻撃で乗っ取られた問題で、17歳の少年を含む3人が起訴された。

米フロリダ州の検察局は31日、同州タンパの少年(17)をハッキングの罪で起訴したと発表。司法省は、この事件に関連して、英ボグナーリージスのメイソン・シェパード被告とフロリダ州オーランドのニマ・ファゼリ被告を起訴したと発表した。

ツイッターは「法執行の迅速な行動」に謝意を示した。

17歳の少年は15日、著名人の公式アカウントを通じて、ビットコインへの投資を促す投稿を行い、10万ドル以上を手にしたとされる。

フロリダ州ヒルズボロ郡の検事は記者団に対し、少年を30件の重罪容疑で起訴したと述べた。少年は勾留されている。

声明では「連邦捜査局(FBI)と司法省が全国規模の調査を行い、ヒルズボロ郡の容疑者を特定し、逮捕した」とした。

州検事によると、フロリダ州の法律は少年を成人として起訴することができるため、連邦法ではなく州法を適用したという。

今回の問題について、ツイッターは社員がだまされて自分のアカウント情報を教えてしまったと説明していた。

当局が31日に明らかにした宣誓供述書によると、少年は、ツイッターのIT部門のスタッフになりすまし、社員から顧客サービスのポータルにアクセスするログイン情報を入手していたという。

ハッキング撲滅を目指す団体、ストップSIMクライムの創設者ロバート・ロス氏は、今回の件は、若いアマチュア集団が企業のセキュリティを破ることに成功したという事例で「国家的なセキュリティのリスクだ」と述べた。

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