【独自】グーグル元CEOが投資する、秘密の「生物ファクトリー」
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グーグルの元CEOエリック・シュミットやソフトバンク・ビジョン・ファンドが巨額投資する最先端バイオテック企業を取材しました。
遺伝子を組み替えた微生物は「魔法の箱」のように、必要な材料を入れると、欲しい素材がポンと出てくる。
実際は、そんな簡単ではないのですが、イメージとしてはそのような形です。初め仕組みを聞いても、本当にそういうことが行われているのか何度も確かめてしまうほど、私にとっては新しい発見に溢れている企業でした。
ザイマージェンは土壌や、池の水から微生物を採取し、そのゲノムを解析。DNAの情報とともに、微生物の特徴、組み替えを加えた微生物の特性なども合わせてデータを集めています。ちなみに、1グラムの土には、1億もの微生物が住み着いていると言われてます。
そのデータから、最もほしい物質を生み出す微生物を探し出し、遺伝子を変えて更に新たな微生物を作り出す。人がラボで手作業・・・ということはもはやなく、ロボットを使って人間の速度の100倍のスピードで実験も繰り返せるといいます。
私たちの世界は、合成ゴム、合成繊維、塗料、プラスチックと石油由来の素材であふれています。でも、このラボのスピードで、知見が指数関数的に溜まって行くと、バイオ由来の素材が当たり前、という未来は以外と遠くないのかもしれません。DARPA(アメリカ国防高等計画局)が支援した、注目のユニコーン企業の内幕をレポートします。さまざまな素材を生み出す、微生物の巨大なゲノムデータベースをもち、求めている条件にあう微生物を「ググる」ことができるのが最大の強みです。
コロナによって工場内部のツアーは断念せざるをえませんでしたが、ビデオカメラで撮影してくれた映像からは、最先端んの自動車工場のように、ロボットアームたちが無人で微生物をあつかう様子が伝わってきます。
グーグルの元CEOが出資することでも知られる、微生物をググるユニコーンのレポートを、ぜひご一読ください。
*参考
https://youtu.be/GLb45_mS7HU枯渇資源に頼る素材産業の概念を一変する「バイオマテリアル革命」が起きようとしています。
石油由来の化学繊維に代わる素材として、微生物などの力を借りて合成する人工タンパク質繊維に世界中の目が注がれてます。スタートアップ企業がこの素材の開発をリードしており、日本のスパイバー(山形県鶴岡市)、米国のボルト・スレッズやモダン・メドウなどが知られています。
人工タンパク質が注目される理由の一つは、微生物の発酵プロセスで作られるため環境負荷が小さいことが挙げられます。
人工タンパク質素材はまだ開発途上だが、将来的には環境に優しく、これまでにない性能・機能を持ち、内容を自在に設計できる夢の素材になる可能性を秘めています。