2020/7/29

【山本康正】いい情報はオープンではない。自分から取りに行け

山本 康正
dnxベンチャーズ インダストリーパートナー
京大、東大、ハーバード、三菱東京UFJ銀行、ニューヨーク、グーグル、シリコンバレー、ベンチャーキャピタル……。DNX Venturesのインダストリー パートナー、山本康正氏の略歴には多様なキーワードが並ぶ。

しかし、その軌跡に目を凝らすと、単なるエリートとは違う「意志」が透けて見えるはずだ。その意志とは、「理系と文系」「民間と政府」「日本とシリコンバレー」など異なる分野の架け橋になりたい、というもの。異なる分野をつなぐには、広く、かつ深い知識を学ばねばならない。

キャリアを進めるたびに未知の世界へ飛び込んでいく山本氏の軌跡を追いつつ、働くうえで大事にしている「仕事の哲学」を聞いた。(全7回)
ダメ元で扉を叩く
ハーバード在学中にインターンを経験したのは、前回お話ししたライフネット生命だけではありません。ほかにも2つの企業と1つの国際機関でインターンを経験させてもらいました。
まず、アメリカのボストンに本部のあるダナ・ファーバー癌研究所です。ここはノーベル医学生理学賞を受賞するほどの素晴らしいタレントが揃っている研究所でした。
しかし私には、自分がその研究所に身を置いたとき、大活躍できるイメージが湧かなかったのです。ここで価値を出すためには、まだ自分にパーツが足りないという印象でした。
インターンをしたきっかけは、たまたまダナ・ファーバーの方がハーバードに授業に来られたので、そこを捕まえて質問攻めにし、「インターンをさせてください」と頼んだことです。
ダメ元で扉を叩きます。
「ホームページを見たらインターン募集してたから、行ってみようかな」ではありません。なぜならいい情報というのは、たいていオープンではないからです。
やはり「これは」と思ったものは、自分から行かないと道は開けない。
(写真:LightFieldStudios/iStock)
「そういう制度がない」とか「前例がない」などの理由で断られることもあると思いますが、そもそも人生ではすべての赤信号が同時に青になることなどまずありえません。
だから迷惑がかからない限り、致命傷を負うわけではないのであれば、言い方はよくないかもしれませんが、「見切り発車」で自分から行くことが大事だと思います。