Instagram、ニュースの入手先としてTwitterに迫るとの調査結果
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欧米主要国と日本、オーストラリア、ブラジルの12カ国を対象にした「先週1週間にニュースを見るために使ったSNSは」の調査です。SNSの中では依然FBが36%と飛び抜けて高く、YouTubeが21%で続きます。TWも落ちてきているわけではなく、インスタとともにじわりじわりと%が上がってきている傾向です。
オンラインメディアにとっては、どこに読者がいるかを見極めてそのルートでデリバリーすることを考える必要がありますが、他方で、複雑なニュースの背景をていねいに伝えるコンテンツは、SNSのフィード上だけではどうしても表現できません。丁寧にニュースを伝えることがいかに重要かは、先日NHKであったアメリカのデモをめぐるアニメ描写の一件でも明らかです。SNSから、より深いストーリーが読めるコンテンツのある場所まで、いかに魅力的な導線を引くか。日々試行錯誤しています。こういうものは、ざっとでいいのでオリジナルのレポートを見ておくことを
おすすめする。
↓を一瞥すると、時事ニュースと、それ以外の様々な情報を手に入れるという点からは、facebookの存在感が圧倒的で、それにYouTubeが迫る勢いだということがまず一番重要。
そこからかなり下がったところにInstagramとTwitterがあり、その2つの間ではインスタの伸びが顕著、というのが正しいまとめだと思う。
むしろ、時事ニュース以外の「情報検索」の分野におけるInstagramの存在感が急激に大きくなっていることに注目したい。Instagramはビジュアルを前面に立てたWikipediaのような存在になりつつあるのではないか、というのが私の見立て。そこがさらに深まると、ニュースの検索ツールとしての利用価値もついてくるのではないかと考えている。
http://www.digitalnewsreport.org/survey/2020/overview-key-findings-2020/博報堂がInstagramの大きな可能性を指摘したのは、2年前でしたでしょうか。若い人たちがInstagramの発見タグを使って、必要な情報を検索したり取りに行くのではなく、AIによる「呼び寄せ」の機能で得ている実態を明らかにしました。「いいね」は自分の気持ちのスタンプではなく、「呼び寄せ」のタグを活用するために扱っているとの提起でした。この記事とも合致するものだと思います。ただ、Twitterをニュースのツールとして日々使っている立場としては、記事が言うようにInstagramとTwitterの立場が逆転するかは疑問です。私は、Twitterが荒らされても甘受しますが、Instagramの素敵な空気感が乱れるのはイヤです。Twitterは、ニュースに思いのある人たちの討論の場であり、Instagramがそれに代わるには、時間といろんなプロセスが必要だと思います。