4月の書籍販売、21%の大幅減 コミックス、学習参考書は好調
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書店が休みですから仕方ないと思います。ただ、記事にある「一方、人気作品の新刊が相次いだコミックスや、学校の休校で需要が増した学習参考書は売り上げを伸ばした」というのはミスリードもありそうなので、補足させてください。
こちらの記事にまとめているんですが、「学習参考書」は、ここ数年、数少ない右肩上がりのジャンルです。
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書店店頭でのPOSデータ(金額ベース)の対前年比でみると、2011年約6%、12年約3%、13年約2%、14年約6%、15年約7%、16年約4%、17年約8%のプラスと、学参市場は少子化にもかかわらず右肩上がりで成長してきた。
少子化&出版不況なのに「学習参考書」が右肩上がりにある4大理由 理由は「一斉休校」だけではない #POL https://president.jp/articles/-/33803
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記事はこのあと「この10年の市場拡大の裏には、大きく4つの変化がある。学習参考書の市場をリードしている学研プラスの編集者の話を交えながら解説しよう」と続きます。
4ポイントは以下です。何のことやら心当たりがない場合は、ぜひ記事をみていただければ。
①「やりきれる」ように量を絞る
②人気アイドル、ブランド、キャラとの「コラボ」
③「机に向かう」を前提にしない
④暗記以前の「学び方」教える
市場そのものは縮小傾向にありますが、その中にも成長ジャンルはあります。ここらへんがビジネスのおもしろいところですよね。取次から本屋への送品金額から本屋から取次への返品金額を差し引いて算出する
出版科学研究所の「販売実績」は所与の環境が一定であれば意味するところも大きい。
しかしながら、4月の様に大都市圏の大型書店が閉店していたり、出版社の出版活動もコロナの影響で
落ち込む中ではマーケットの状況変化を正しく反映していません。
店頭で売れていなくても返品無ければ「売上」にカウントされます。
仄聞ではありますが、
4月は地方の旧来型郊外店の好調な実績と地方でも繁華街の書店の状況は厳しかった様です。
郊外店中心の三洋堂書店、文教堂書店、ブックオフ などの5月の株価も堅調に推移しています。
街の本屋の生き残りを祈るばかりです。