【小林弘幸】腸内環境を整えて、免疫力アップ

2020/6/9

食事は1日3回、規則正しく

食事は必ず朝・昼・夜と1日3回、なるべく同じ時間帯に規則正しくとっています。
食事の目的は栄養摂取だけでなく、腸を動かすことにもあります。1日3回の食事は、自律神経の日内変動に沿った生活習慣と言えます。
(写真:kuppa_rock/iStock)
食事をとると、交感神経が一時的に上がりますが、食後は副交感神経が上がって、消化・吸収を促します。
この自律神経の小さな変動を1日3回起こすことで、低下しがちな副交感神経を活性化して、交感神経の過剰な働きを抑えられます。
そして、腸の働きを活発にし、腸内環境を整えることで、腸の働きをコントロールしている自律神経を整えることもできます。
腸には消化・吸収・排泄という基本的な働きがありますが、最大の役割は免疫機能です。
近年ではさらに、自律神経を介して脳と密接に連携する「脳腸相関」という働きも注目されています。

腸は人体最大の免疫器官

皆さんもよくご存じのように、免疫は病気から体を守るシステムです。
体外から体内に侵入した細菌やウイルスなどの病原体や、体内で細胞の突然変異によって発生したがん細胞などを攻撃し排除することで、病気の発症を防いでいます。