不正会計発覚の中国ラッキンコーヒー、当局が立ち入り調査-関係者
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注目のコメント
米国と中国の当局間とかで、何らかの話し合いがあっただろうか?
下記記事にADR(ADS)の仕組みが書かれているが、議決権や配当分配権などをもつ権利証書の取引であって、本体の株式を持っているわけではなく、SECの調査権限などの課題がある。
過去にも不正が連続しているし、あとは買収による裏口上場(Sinoforestとかそうだったはず)の問題もあったので、ここも色々締め付けが厳しくなりそう。そうなったときに気になるのはソフトバンクG含めたAlibabaの上場がどうなるかではあるが、さすがにインパクトが大きすぎて手を付けられない?
https://newspicks.com/news/4843161別にADR自体が問題なのでは有りませんよ。
問題なのは、①中国系企業の財務データにSEC含む米国監査機関がアクセス出来ない一方でADR上場だけ出来ていた歪み、②海外上場の中国企業が中国証券法の適用範囲外だった、③ケイマン諸島を用いたVIEスキーム、です。VIEスキームについては以下有料記事でコメントしました。https://newspicks.com/news/4843161/?utm_medium=urlshare&utm_source=newspicks&utm_campaign=np_urlshare&invoker=np_urlshare_uid2308049
これら要素で中華系IPO花火師達は米中双方の手が及ばない無法地帯で割と好き勝手出来たのですが、ハイリスクなれどババの在り方さえ分かれば一攫千金出来るのでWall Streetも恩恵を受けていたのは事実です。
潮目が変わり始めたのは昨年トランプ政権が中国企業の財務情報開示を上場継続の条件として強く求めて中国当局も応じる姿勢を見せたこと、加えて今年3/1に改正された中国の証券法にlong arm jurisdictionが盛り込まれ中国の資本市場に影響を及ぼす外国籍企業を訴追出来るようになったこと。
「証監会は米証券取引委員会(SEC)の要請を受けて調査を開始した」と記事にあるが、ここが非常に大きな転換点。今回の立ち入り捜査はSECと証監会の共同捜査となり、証監会が入手したデータはSECに共有されます。
これからVIEスキームで海外上場する中国企業の秩序はある程度保たれるでしょうが、しばらくは昨年まで上場した中国系スタートアップに対する空売り祭りが展開されるかもしれません。
追記
Davidさんが貼っているナスダック上場時のコメントとのトーンが全然違う人がいますな笑上場機会が欲しい中国と、活気ある市況が欲しいアメリカとが生んだ歪み。ショートセラーに指摘されるまで分からないなんて。 Sox対応もなく、会計不正を見抜けない制度上の欠陥が明白なADRをなぜナスダック自らやめられないか。SECも含めた自浄作用を期待したい。