【高橋祥子】経営のヒントは「生物の生存戦略」にある

2020/4/4
NewsPicksの音声番組「未来の古典を読み直す」。
過去数十年に刊行され、今後古典として長く読み継がれていくであろう本を1冊取り上げ、その本にゆかりの深い有識者と、中身の現代的な意味を読み直していく番組だ。
2007年、講談社現代新書より出版された、福岡伸一・著『生物と無生物のあいだ』。
本書は第29回サントリー学芸賞<社会風俗部門>、また第1回新書大賞を受賞し、現在80万部超のベストセラーとなっている。
福岡氏によるエッセイのような軽妙で美しい筆致、そして幅広いトピックを扱いながらもすべてがつながっていく見事な構成は、科学書の概念を覆した。
ウイルスとはなにか。死とはなにか。動的平衡とはなにか。そして、生物と無生物のあいだには、いったいどんな差異があるのか——。
写真:iStock/Jakub Rupa
天才科学者やその功績を紹介しながら「生命とはなにか」という生命科学最大の問いを紐解いていく本書は、「極上の科学ミステリー」とも呼ばれている。
新型感染症の流行で「ウイルス」という文字を見ない現在、まさに「生物と無生物のあいだ」に存在するウイルスの本質について、考えを巡らせるにも適した一冊だ。
本書を解説するのは、ジーンクエスト代表の高橋祥子氏。
まさに生命科学の分野で起業家として活躍する高橋氏が語るのは、「ビジネスパーソンや企業が生命から学ぶべきこと」。本書の魅力から、戦略論や組織論にまで話は広がった。
写真:大隅智洋
*トークテーマ
◆「動的平衡」とはどのような概念か?

◆生物と組織が共通して持つ「複数の時間軸」

◆企業の短・中・長期戦略を生物から学ぶ

◆生物にとってのKPIとは何か?

◆なぜ子どもはワガママなのか?

◆生物も企業も意識すべき「ステージ」の存在
*音声はこちらからお聞きください(マナーモードを解除してください)
(聞き手:野村高文、編集:田中裕子、デザイン:黒田早希)