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【無料公開中】どの治療薬が、本当にコロナに効くのか

NewsPicks編集部
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  • 血液内科専門医 医師

    必読!
    COVID-19に対して2020/4/4時点で得られている代表的な論文が分かりやすく解説されています。日本の薬剤や1例でも使用したり、見聞きしたことがある薬に肩入れしたくなり、少しの効果で効果があると思ってしまいがちですが、やはりしっかりしたエビデンス(証拠)を積み重ねていかなけらばならないと改めて思いました。

    参考までにざっくりエビデンスレベルの強さを上から順に書いておきます。

    I システマティック・レビュー/メタアナリシス 
     複数の良質なランダム比較試験の結果を足し合わせたもの。今回はまだこれに当たるものはありません。

    II 1つ以上のランダム化比較試験
     カレトラはランダム比較試験ですが医療者や患者が偽薬かカレトラか分かる状態で投与しており(盲検化なし)、少しの変化に対して医療者が無意識に効果ありと記載するバイアスがかかるリスクがあります。また、患者側もカレトラを飲んでいる人は効くに違いないと考え、症状を軽く報告するかもしれません。
     また、中国のアビガンの論文は医師の査読(チェック)がなくランダム比較試験ではありますがどこかの点で不備があるからなのか4/3に取下げられているようです。修正して査読付きの雑誌に投稿し直すのかもしれません。

    III 非ランダム化比較試験
     トランプ大統領のお気に入りの抗マラリア薬の試験がこれに当たります。

    IV 分析疫学的研究(コホート研究や症例対照研究)

    V 記述研究(症例報告や症例集積研究)
     患者の血漿を使用した抗体薬の報告とエボラ出血熱の薬剤レムデジビル投与の1例報告がこれに当たります。

    VI 専門委員会や専門家個人の意見+
     実は普段我々が見ているテレビなどの医師のコメンテーターの意見は一番信頼性が劣ります。

    今後、色々な臨床研究が積み重なり有効な治療薬が早期に使用できることを祈っています。


注目のコメント

  • NewsPicks 編集委員(ニューヨーク支局)

    追記: 想定外の反響に、第1話の治療薬編に限って無料公開します。ひとりでも多くの人に、ハイクオリティな論文というコンテンツの面白さ、奥深さを伝えられたらと思っています。


    新型コロナの治療薬は、世界中の大学や医療機関、企業、スタートアップが血眼になって探しています。そのため連日、あの薬が効いた、効かなかった、あのテクノロジーが有望だというニュースが飛び交っています。

    実際にトランプ大統領にもお気に入りの薬(レムデシビル)があり、「神さまからの贈り物だ。ゲームチェンジャーになる」などと、わかりやすくTweetをしている訳です。そして直後に、権威ある医師から軽率だとツッコまれています。

    NewsPicksは、毎日のように生み出される学術論文(アカデミック・ペイパー)に注目。1年間で140万本ともいわれる論文から、未来を見通すためのヒントになる、注目の論文をピックアップ。だれもが楽しんで読める、新しいコンテンツ企画「ペイパーピックス」として発信します。


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    マウントサイナイ大学 アシスタントプロフェッサー

    新型コロナウィルスの治療薬について、論文をベースにまとめました。このウィルスについては、医師の私でもついていけないほど、数多くの論文が毎日リリースされています。このPaperpicksをまとめている最中にも新しいエビデンスが出て、差し替えるといった作業を要しました。

    各報道やSNSの投稿を見ていると、論文の内容のほんの一部が切り取られ、拡散する過程でさらにその内容が歪められ、もはや全く別ものではないかと思うような形で伝えられているのを目にすることがあります。さながらウィルスが変異しながら伝播していくかのようです。これは、時にウィルスより危険ではないかとも感じます。

    このPaperpicksでは、その根幹に戻り、何が分かっていて何が分かっていないのかを記すようにしました。報道から誤解されていることもあったかもしれません。記事を読み、いま一度何を論文が伝えたのか、ご確認いただく助けになればと思います。


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    毎日新聞 客員編集委員

    とてもためになる記事でした。医師の山田さんの関わっているので安心して読めます。

    いろんな研究が出ているようです。これは科学ジャーナリズムの世界では有名な毎日新聞の青野由利記者がコラムに紹介した研究です。最初は「フェイクニュース」と思ったそうです。もっともまだ科学的に証明されたわけではありません。以下、引用します。

    米ニューヨーク工科大医学・生物医科学部助教授のゴンザロ・オタズさんのチームが、そのものずばり「BCG接種政策と新型コロナの罹患(りかん)率・死亡率の低下との相関」という論文を先月アップしていた。
     世界には、イタリア、米国、オランダのように全国民対象の定期接種を導入したことのない国がある。スペインやフランスのようにある時にやめた国もある。一方、日本やブラジル、中国などは古くから定期接種を実施している。
     オタズさんらは世界のBCG接種事情を調べ、定期接種と新型コロナによる死亡率の低さには相関があると結論づけた。接種開始が早い方が死亡率が低い傾向も見られるという。

    https://mainichi.jp/articles/20200404/ddm/002/070/040000c

    もしそうだったら、少しは安心できます。ニューヨーク、イタリア、スペインの医療崩壊に心痛める日々なので。


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