イタリアで死者1800人超 致死率7.3％と高いのはなぜ

コメント

注目のコメント

• 梅田 優祐

  1日だけで368人が死亡。収まるところを知りません。一方でこれまでの報道の通り死亡者の94％以上は60代以上との事。
  また、米国はヨーロッパ渡航を禁止した事で、急遽ヨーロッパから帰国する人達で米国の空港はカオス状態に。↓の写真を見ると空港内が完全な濃厚接触の場になっている。。
  
  US airports have been thrown into chaos as new coronavirus health screening measures for people returning from Europe come into force.
  https://www.bbc.com/news/world-us-canada-51895246
• 稲葉 可奈子

  産婦人科専門医 医学博士

  ・2020年03月16日

  致死率の数字自体を比べることに今は意義が低い。
  医療崩壊以外にも、
  母数の感染者の数自体、どの程度検査を行うかで変わってくるし、
  年代によっても大きく異なるし、
  各国でどういう年代中心に感染が広まったかなど、
  多くの要因がからんでいます。
  
  なので、みるなら『死亡数』の実数と、その年代。
  そして、日本がそうならないようにするには、の検討につなげたいですね。
• 山田 悠史

  マウントサイナイ大学 アシスタントプロフェッサー

  ・2020年03月16日

  「致死率」が「高い」「低い」という比較はとても難しいと思います。地域、国それぞれで年齢構成や「感染者」の年齢分布、慢性疾患の比率、検査の対象者など、多岐にわたる要素があまりにも異なるからです。
  
  例えば、80歳代の高齢者に感染が拡大すると、致死率は20%程度にまで達してしまうことが知られていますが、30-40歳代までの方では軒並み0.1%ほどまでとなり、年齢だけでも致死率があまりにも異なることが分かります。
  
  また、シンプルな比較をもとにした推測は誤った判断を導きかねません。
  
  「医療崩壊」が原因とシンプルに論じてしまう記事もありますが、一部を担っている可能性があるとは言え、物事はそうシンプルではありません。例えばドイツの例も見ると分かりやすいと思います。
  
  ドイツでは、感染者数3062名に対し、死亡者数は6名（3/14時点）です。「致死率」は0.2%弱で断トツに低いことになります。
  
  ドイツでも、「感染者数」は急増していますが、「致死率」はとても低い。これはドイツの医療がイタリアより格段に優れていて、集中治療室のキャパシティが大きいからでしょうか？
  
  韓国やイタリアでの「検査のやりすぎ」も指摘されていましたが、ドイツは早くから過剰なほどの検査方針を打ち出した国です。検査のやりすぎが医療崩壊に繋がり、致死率を増やしているでしょうか？
  
  行間を埋める個人の推測は、あまりアテにはならないということが少しお分かりいただけるかもしれません。