(ブルームバーグ): 米ネットフリックスが示した1-3月(第1四半期)の契約者純増数の見通しはウォール街の予想を下回った。アップルやウォルト・ディズニーなど他のメディア大手の動画配信サービスとの新たな競争が成長を抑制するとの懸念が再燃した。

  • ネットフリックスは21日、1-3月期に契約者数が700万人の純増となるとの見通しを示した。市場予想は782万人の純増だった。発表を受け、同社の株価は時間外取引で一時下落。昨年10-12月(第4四半期)の決算はおおむね好調だったものの、投資家は今後の見通しに注目した

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  • 今回の発表を受け、数年にわたって成長が加速していたネットフリックスがピークに達したのではないかといった懸念がウォール街で広がった。AT&Tとコムキャストが向こう数カ月以内にそれぞれ開始する新たな動画配信サービスとも競うことになるため、状況はさらに厳しくなる見込みだ
  • 昨年10-12月期は契約者が876万人の純増となった。予想は765万人の純増。税制上の恩恵に押し上げられ、利益も予想を上回った
  • ここ数年間は欧州と中南米がネットフリックスの伸びをけん引。10-12月期も同様だった。欧州の契約者は440万人の純増となり約5200万人に達した。中南米は204万人の純増だった

市場の反応

  • ネットフリックスの株価は一時3%安の327.97ドルを付けたが、その後に下げを消した。年初からこの日の通常取引終値までは4.5%上昇していた

原題:Netflix Offers Tepid Forecast After Big Beat in Latest Quarter (抜粋)

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