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注目のコメント
その昔、マーク・ザッカーバーグが「全てをオープンにする」と語っていた頃は、人間理解としては随分と浅いものだと感じました。
人間とは首尾一貫したアイデンティティを持つものではなく、相手との関係性によって異なる振る舞いをするものです。相手と共有する文脈によって、異なるペルソナを使い分ける方が、むしろ自然な姿でしょう。
単一化したアイデンティティを前提にしたSNSを提供すると、利用が続くにつれて、親密さの濃い現時点における友人の中に親密度合いの薄い「友人」や、異なる文脈上の「友人」が混在し、ソーシャルグラフが飽和します。
仕事の相手や、親族、もはや顔を合わせることもないかつての友人を相手に、直近の友人との羽目を外した姿を共有したい人なんていないでしょう。
この点、Facebookは親密性の低い「友人」のポストが目に触れる機会を減らすことで、巧みにこうした課題をかわし続けてきましたが、昨年のプライベートに関する宣言は、いい加減、限界が来たということの表明だったのだと受け止めています。
SNS運営者であれば、こうした構造自体は誰もが理解していること。今は亡きGoogle+や、共有相手を50人までに限定したPathが解こうとしてきた課題であり、特に目新しさのない手垢のついたアイデアです。
10年前、私のかつての零細スタートアップでも、この手の課題にアプローチするようなサービスを作ろうとしていました。
現状を鑑みるに、ほとんどのケースでこうした課題はメッセンジャーアプリや、カテゴリー特化型のコミュニティサービスで既に解消されているのではないかと感じます。
もっとも、事業というのは、アイデアそのものの秀逸さよりも、世に問うタイミング感の方が、より大きく結果を左右するもの。時代が追い風になるかどうか次第なんでしょうね。フェイスブックやインスタ、ツイッターなど、SNSのビジネスモデルのほとんどは「広告」です。しかし、フェイスブックを辞めた2人が作った「コクーン」は、そのモデルに疑問を投げかけています。
次のSNSという観点では、mixi創業者の笠原会長のインタビューもぜひ。https://newspicks.com/news/4490395いままで山のように似たコンセプトがあり屍の山という状況で、特に新しい内容は見受けられなかった。理屈上はプライベートならメッセンジャーで良いわけで、実際海外ではWhatsappグループが多用されるし、日本でもLineをそのように使っていると思う。
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