大雨、千葉で9人死亡 河川氾濫、土砂崩れ 福島でも1人死亡
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今回の豪雨は、関東地方を低気圧が発達しながら進んだことが原因です。また、千葉では低気圧の接近前から北風と東風がぶつかる場になってしまったことから雨雲が長時間居座ることになってしまいました。
数値予報で予想されていなかったのは、風のぶつかる場が千葉の上空で停滞することです。夏場など、小さな積乱雲が房総半島上空で停滞することはよくあるのですが、もう冬になろうかという季節にここまで大雨になるというのはなかなかありません。
今回の低気圧は、学問的には亜熱帯低気圧といわれ、台風を発生させるような強い暖気が、上空の寒気との間で強い低気圧を作っている様子を指します。
アメリカでは、ハリケーンに相当する強い風雨をもたらす可能性があるとして亜熱帯低気圧についても、ハリケーンと同様の進路予報や警戒情報が発表されます。
日本においては亜熱帯低気圧がクローズアップされることは今までありませんでしたが、今後はより注意が必要な低気圧として踏み込んだ情報提供が必要となるかも知れません。昨日成田空港に到着し、そのまま成田空港に宿泊することになりました。人が溢れて少し不安になったものの、空港の職員の方たちが寝袋、水、ビスケットを配布してくださって大変助かりました。
気象庁もここまでの大雨になるとは予想していなかったと思います。今の天気予報は数値予報をもとに行われます。数値予報とは、ウィキペディアから引用すると「大気の状態変化を物理学の方程式を用いて、風や気温などの時間変化をコンピュータで数値的に計算し将来の状態を予測する」予報です。ということはコンピュータの予想さえも超える気象だったことになります。もう11月の声を聞こうという時にこの豪雨です。異常と想定外が常態化する日々が続きます。気候変動の脅威と即座に本気で真剣に闘うことが求められています。