【新】糸井重里が語る、任天堂元社長・岩田聡の「社長力」

2019/10/11
まるで預言者のように、新しい時代のムーブメントをいち早く紹介する連載「The Prophet」。今回登場するのはコピーライターの糸井重里氏だ。
現在はウェブサイト「ほぼ日刊イトイ新聞」を主宰する糸井氏は、任天堂ゲーム機向けの人気タイトル「MOTHER」シリーズの開発を手掛けるなど、ゲームクリエイターとしての側面も持ち合わせる。
そんな糸井氏と親交が深かったのが任天堂の元社長、故・岩田聡氏だ。
2002年、42歳で任天堂の社長に就任した岩田氏は、2画面を採用した携帯ゲーム機「ニンテンドーDS」や、ライト層にも親しみやすいゲーム機「Wii」を世に出し、業界に新風を巻き起こす。
だが、2015年7月、岩田氏は胆管がんにより55歳の若さで世を去った。
そんな岩田氏を間近に見てきた糸井氏らが、生前のことばをまとめた一冊が、『岩田さん』(ほぼ日)だ。
家庭用ゲームの黎明期には天才プログラマーとして知られた岩田氏だが、経営者としての手腕も突出していた。33歳で就任したHAL研究所時代を含めると、実に20年以上も社長を務めている。
今回の「The Prophet」では、約20年にわたり交流を続けてきた糸井氏へのインタビューを通じ、「経営者・岩田聡」の実像に迫る。
糸井重里(いとい・しげさと)
1948年群馬県生まれ。株式会社ほぼ日代表取締役社長。1971年にコピーライターとしてデビュー。「不思議、大好き。」「おいしい生活。」などのキャッチコピーで一躍有名に。また、作詞やエッセイ執筆、ゲーム制作など、幅広いジャンルで活躍。1998年に立ち上げたウェブサイト「ほぼ日刊イトイ新聞」には、岩田聡氏が何度も登場。ゲーム開発のエピソードや、働くことの意義について語っている。

世界に愛されたゲーム界のカリスマ