幻冬舎・箕輪厚介氏も来春マレーシア移住か…“日本はオワコン”論で若者が海外流出? - AbemaTIMES
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注目のコメント
これって昔の倭寇から始まって大陸浪人、アメリカ移民、満洲国開拓民(ウチの祖母の兄弟もそうだったらしい)、戦前戦後の南米移民(これまた遠い親戚に1人いる)に至るまで国が貧しくなった時に何度でも繰り返されてきた定番コンテンツなんですよね。
当時未来あふれる新天地、王道楽土と言われた移民先の多くは言うまでもなくただのプロパガンダに過ぎず、その多くは国の棄民政策の結果にしか過ぎませんでした。
もちろん、結果的に本当にその地で根を張り、多勢の成功者もまた生み出したのも事実ですが、そのご苦労はまた別の物語だといえます。
今後の日本は恐らく戦後二回目の移民ブームを迎える可能性が大いにあると思っていますが、しかし過去のケースが全てそうだったように、資産移転を目論む超富裕層の海外移転と、一般国民のそれとは全く別のものであることを理解した方が良いでしょう。
話は代わりますが、児童書の名作として知られる「母を訪ねて三千里」は、1882年にイタリアから当時豊かだったアルゼンチンに出稼ぎに行った母親を探すという話です。
しかし当時オワコンと思われたイタリアは、なんだかんだ言ってもその後もずっと欧州の先進国としてあり続け、20世紀の超大国となると思われたアルゼンチンは借金と国家破産とクーデターのアルゼンチンタンゴを繰り返し、依然として中進国 のままです。
島国で外のことをあまり知らない日本人は、つい隣の芝が青く見えますが、要は世の中そんなに簡単なものではないということですね。
日本人は海外にでなさすぎなので、今後もっと海外に出た方がいいことは間違い無いのですが、凄まじい努力をして仕事を励み、語学や海外人脈を築き、やがてその地に根付いたかつての日本人と、日本がオワコンだから脱出、という短絡的な見方の方では、恐らくその結果は天と地ほども違うことでしょう。
資産家や高スキル者はともかく、金もスキルも意欲もない、にも関わらず国を捨てたものを暖かく受け入れてくれる国など、この世の中にはどこにもないからです。
個人的には海外移民も全く構わないとは思うのですが(私も南アフリカに家がありますし)、ただ一つ言うなら、同じ日本人として、移民をするならせめて相手国にとって役立つ人材でありたいではないですか。ボクの周りにも、海外生活を選ぶ人がたくさんいます。
また、ヨーロッパの国の人は「違う国」が電車で簡単に行けたりするので、移住の考え方が根本から違っているのかな、と感じることもしばしば。
ボクは住むならどこがいいかなぁ。何の因果かフランスに移り住んで気がつけば一回り以上になってしまいました。日本とは全く関連の無い仕事ですが、IT系という事もあり幸い他の業種よりは日本人でも採用されやすいです(むしろ日本との繋がりが完全に無くて将来が不安)。
若者の海外流出ですが、現在勤めている会社にも様々な国、特にフランスという事もあり北アフリカにルーツを持つエンジニアが多くいます。大抵は母国の良い大学を出て、現地のIT企業で実務経験を積むなりフランスの大学で技術系の修士を修めてからフランスの企業でステップアップをするパターンです。
彼らは母国に残るよりも欧州で働いた方が将来の可能性が広いという見込みに賭けて移住しています。日本も将来不安があれば若者がより海外転出を志向するのはとても自然なことだと思います。
ただオワコンだからとカジュアルに出て行けるものでも無いです。基本的に企業にとって外国人採用はコストです。今必要とされている能力を持つとか給料が安いとか、コストを正当化出来るだけのメリットが無いと自国民や自国語をネイティブに話す移民(フランスの場合は北アフリカ)、あるいは自国の大学で自国語も含めた専門教育を修めた学生を押しのけて他所の国の人を取る事は、なかなかありません。
海外で「暮らす」際に日本人であるということはメリットでもありますが(良い国というイメージは未だに強い)、「働く」という面ではあまり関係が無く、むしろ言葉などの繋がりが無い点でハンディになると考えた方が無難です。またトラブルや文化の違いも受容できる鷹揚さはどうしても必要ですね・・・
あと念のため、フランスで5年経つともらえるのは10年カード。ちなみに上記のエンジニア移民にはフランスで国籍申請して帰化を目指す人も少なくありません。