【佐々木紀彦】「編集」はビジネスでこそ価値を生む
NewsPicks編集部
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この世で最強の編集者は、政治家と経営者(とくに起業家)と建築家とプロデューサーと思想家と芸術家だと思います。そうした人物の著作を読んだり、話を聞いたり、一緒に働いたりすると、研ぎ澄まされた編集思考を自身にもインストールされます。ぜひ経験・読書・対話・旅などを通じて、編集思考を磨いてみてください。
茶の湯の大成者、千利休は堺の魚問屋でもありました。当時の堺は世界から様々なものが集まる商業都市。利休は当時の日本人より多くの外国製品に触れていたことでしょう。実際日本的な美の象徴とされる利休の茶室は朝鮮などにヒントを得たと思える意匠が散見されます。
このように多くの情報を自分なりに解釈し提示する利休は現在で言えばクリエイティブディレクター。
またコムデギャルソンの川久保玲もデザインチームと素材チームをあえてコレクション直前まで会わせずに「このデザインでこの素材」という思いもよらないパターンを継続的に続けられる仕組み採用しています。
これも異質なものの組み合わせを意識した編集思考的クリエイターとも言えます。
佐々木さんもアナログ人間でありながらテック系メディアにいますしまさに編集思考の体現者ですね。書き手の仕事をしていると編集者として仕事をしたい人(あるいはしたくない人)というのが結構はっきりと出てくることが分かってきます。PVジャンキーになりがちな世相を反映してそういう品性を出してしまう編集の方もいれば、「PVはいいですから本物が分かる人のために書きましょう」と言って下さる編集の方もいます。それが「日本を救う」かどうかはさておき、優秀な編集能力を持つ人に優秀な執筆者(に限らないかもしれませんが)が付く時代だと思います。