GAFAでアップルだけが「個人データ」を手放す理由
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#Apple は #GAFA の中で個人データに執着しない姿勢をとり、「プライバシー」という価値をウリにしようとしています。役員にインタビューする際、Facebook問題で話を聞いた時、「シリコンバレーの他の企業と一緒にしないでいただきたい」と他社に憤りすら見せたことが印象的でした。単に逆張りをしたいだけでなく、ジョブズ時代から本気で「人々の当然の権利」として個人情報で商売をするつもりがないんだと言います。Apple Cardでも、購買データをビジネス化することはないとしており、またiPhoneを強力な機械学習マシーンに仕立てて、その人のためだけの学習と活用を行う環境を整備しています。個人情報提供による便利さ、人工知能の学習の速さで差をつけられる点をどう乗り切るのか、しばらくAppleの苦戦が続くこともまた事実でしょう。
これは面白い視点の記事。
日本のメディアでは、やたらとGAFAを4社まとめて語りたがる傾向にある印象ですが、明らかにFacebookやGoogleに比べると、Appleは個人情報に対するスタンスを明確に逆張りしてますよね。
ただ、個人的にはだからといって、Appleが個人情報の取得を完全に辞めたとは、もちろん思いません。
App Storeで得られる情報量とか、スマートスピーカーや映像配信にクレジットカードまで垂直統合で手掛けようとしてる姿勢を考えると、Appleもまた巨大な個人情報取得事業者であることは間違いないと思いますし。
もし、Appleが日本のメーカーのように完全に個人情報から距離をとったら、恐らくは数十年後にそれがAppleの時代の終わりの始まりだったと振り返る羽目になる可能性は高いでしょう。
この問題に対する姿勢としてFacebookもGoogleも、リクルートも完全に失敗してしまったなと思うのは、なぜ個人情報を取るのか、という理由が、完全に広告ビジネスのため、という印象を世間に植え付けてしまったことでしょう。
本来はサービスにとっての個人情報というのは、サービス利用者の利便性を上げるために取得するはずのものだったのに、もはやこういう印象になると後付けでいろいろ説明されても全部言い訳にしか聞こえないですよね。
気のせいかもしれませんが、最近ブラウザのsafariだと、そこら中のサービスで毎回ログインを要求されるのに対し、Chromeだとログインを保持してくれる気がしてて。
個人情報のルールが厳しくなりすぎて、これがさらに面倒になるんだったら嫌だなぁと思ってしまう今日この頃です。