【潜入】2年間AIの勉強だけ。ダイキン「社内大学」への覚悟

2019/7/15
「2年間、仕事はせんでもよろしい」
社長にこう言われたら、どんな新入社員だって狂喜乱舞するだろう。それをトップの一声で実現してしまった会社がある。
空調世界トップのダイキンだ。
代わりに、選ばれた社員たちは2年間、ひたすらAI・IoTの勉強に取り組み、プロフェッショナルのAI技術者になることを義務付けられる。
その名も「ダイキン情報技術大学」。しかも単なる社内講座ではなく、大阪大学との共同で授業を開いていく。ちなみに社員にはきちんと給料も支払われる。
「市場にいないのなら自分たちで育ててしまえ」と言わんばかりに、CEOの決断で立ち上がった「ダイキン大学」。その実情はいかなるものか。NewsPicksが潜入レポートを試みた。

経営陣の尋常ならざる覚悟

ダイキンが、この社内大学について公表したのは、2017年12月のこと。