5G対応急ぐアップル、インテルの「モデム事業」買収を画策
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AppleがIntelのモデム事業を買収を狙うというニュース。5Gに対応するため、AppleはQualcommとの係争を打ちきり、和解したばかり。同時にIntelが5Gのスマートフォン向けモデムから撤退を決めていました。5G対応に向けて、より専門的なチームを社内に組成することもできますし、将来自社開発する可能性を手元に置くことにもなります。これはQualcommとの取引でも有利に進める材料になるでしょう。
Appleは、チップメーカーPA Semiを買収し、iPhone 4に搭載したA4チップから、自社設計としました。その結果、バッテリー効率を両立しながら、処理性能の面で2〜3年のアドバンテージを確保するに至りました。ハイエンド製品の性能向上はもちろんですが、3年前のiPhone 7も現在十分に利用可能なレベルを保つ点で、新興国向けの低価格戦略を、高い収益性を持って実現するようになりました。
AppleはA12からグラフィックスについても内製化しており、電源管理についても同様に取り入れようとしています。ワイヤレス通信に関しては、Apple WatchやAirPodsに採用されたWシリーズのチップを自社設計としています。将来このWシリーズのチップがセルラーモデムとして役割を果たすようになるのかもしれませんね。インテルの無線モデムチップ事業にしても、元をただせばドイツのシーメンス系のインフィニオンの通信部門を2011年に買収しただけで、インテルにとって本流ではない位置付け。
単なる設計機能だけでなく、各国法規に対応した適合性試験部隊まで内製化しており(試験部隊はフランスだが)、決して基礎体力が劣る訳ではないので、Appleの資金に加えて、Appleの擁する世界一の無線エンジニア集団を投入できればキャッチアップも可能かもしれない。
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/インフィニオン・テクノロジーズ
https://portal.a2la.org/scopepdf/3478-01.pdfアップルが5G対応の端末を
東京オリンピック前にリリース
できない可能性があるというのは
日本にとってかなり悩ましい。
オリンピックの競技を高精細・高輝度
のクオリティで放送してもスマホの
画面それを十分なクオリティで受けきれない、
ということになる。
絶好の見せ場をフイにする携帯電話各社と、
通信料金引き下げに関わってきた事業者や
政策担当者はがっくり肩を落とすに違いない。
いやはや残念だ。