「令和」改元目前、新時代を楽しく働くスキルとは?

2019/4/8
2019年4月1日は、新しい時代の幕開けとして、後に記録される日になるかもしれない。
平成に代わる新元号「令和」が発表されたと同時に、「働き方改革関連法」が施行されたからだ。
(写真:代表撮影/ロイター/アフロ)
労働基準法、労働時間等設定改善法、労働安全衛生法など、8つの労働関係の法律の「70年に1度の大改正」だ。
目玉は、時間外労働の上限規制が「罰則つき」になったこと。
実質「青天井」と言われてきた残業にメスが入り、上限に違反した会社には6カ月以下の懲役または30万円以下の罰金が科せられる。
それ以上に、「違反第一号企業」は第二の電通のごとくセンセーショナルに報道され、株価も下落するだろう。
残業=悪という価値観が形成されれば、数年後には、昭和・平成の時代は美徳とされてきた「モーレツ」な働き方が、野蛮な働き方だとして認識されてゆく可能性は高い。
まだ存在しない仕事
一方で、テクノロジーの変化は、我々の仕事、働き方、人生や価値観までをも変えている。
自動化、無人化、AIへの移行などにより、雇用と労働の数と質は劇的に変化した。
シェア経済が台頭し、複業や副業が広がり、プロジェクト型の仕事が増え、正社員と非正社員の意味を再定義する時代に突入している。
SNSやチャット・クラウドシステムの進化により、世界中どこでも仕事出来る時代にもなった。
(写真提供:WHERE平林和樹)
寿命は延びる一方で、年金など社会保障がどこまでサステナブルかも不明瞭だから、我々はきっと長く働くことになる。
これからは、1つの会社に勤め上げるという生き方はむしろ稀になるかもしれない。同じ仕事を続けたとしても、その中身や求められるスキルは変わってゆくだろう。
では、今後をサバイバルする上で、必要な“フューチャースキル”とは何か?
特集を通して、識者や豊富な実例とともに、探っていく。
10年後に必要なスキルの1位とは
第1話では、2013年に「10年後には今ある職種の約半分がなくなる」という「予言」で注目された、オックスフォード大学のマイケル・オズボーン准教授の独占インタビューを掲載する。
「悲観論」が世に広まるきっかけを作ったオズボーン氏だが、2017年の論文ではテクノロジー以外の尺度も取り入れた新たな予測を展開。
ずばり「10年後(2030年)に必要とされるスキル」をランキング形式で紹介している。
このランキングから見えてくる「今後10年間の生存戦略」とは? 悲観論にとらわれずにサバイバルする極意を聞いた。
【未来予測】10年後に「売れるスキル」「廃れるスキル」
特集2話目は、「みんなが知らない働き方改革法」の詳しい中身と、その施行により我々の仕事や職場、働き方はどう変わるのかについて、前後編に分けてお届けする。
【完全図解】働き方改革法が産む、「8つの大変化」
第3話には、スタンフォード大学の大人気講座「デザイニング・ユア・ライフ(人生をデザインする)」で講師を務めるビル・バーネット氏が登場。
「やりたいことがわからない」と迷う若者から、「仕事にやりがいが感じられない」と落ち込む中年層まで、キャリアに行きづまった人々の悩みを鮮やかに解決するバーネット氏の「人生設計術」は、今春には世界の100大学で講座が展開されるなど、大きなムーブメントとなっている。
本記事では「自分の人生、今のままでいいのか?」という迷いを抱えた読者に向けて、ライフデザインの秘訣を大公開。新しい人生を切りひらく助けになること請け合いだ。
【実践編】不確実な時代の「スタンフォード式」人生設計
4話目は、自動化、無人化、産業のサービス業化、AIの台頭などテクノロジーやビジネスモデルの進化は、我々の仕事にどのような変化をもたらすのか、について完全図解で掲載する予定だ。
テクノロジーの進化により、世界中どこでも働けるリモートワークが爆発的に広がり、人の即時評価まで出来るようになった。しかし、それにより人はかえって孤独感に悩むようになった。
そこで今、注目されるのが会社を超えて、エリアにいる仲間がつながる「新・メンバーシップ型社会」──。
古いようで新しい、「新しい仕事観」とは?
【完全図解】テクノロジーで変わる「仕事の未来」
5話目は、ベストセラー「THE TEAM」著者でリンクアンドモチベーション取締役の麻野耕司が登場。
個の時代だからこそ、「チーム力」が求められると麻野氏は言うが、世に出回るチームワーク論には誤解が多いという。
では、フューチャースキルとしての「チーム力」とは何か? 5つの法則を導き出す。
『ゴッドファーザー』は古い。『オーシャンズ11』型チームの時代
6話目は、「週イチ官僚」を募集したことで話題となった経産省や、信州大学院で客員研究員の経験をしながら地元企業の”社長の右腕”として働く取り組みなどを紹介。
特集の最後には、家電業界の風雲児として名高い、バルミューダの寺尾玄社長に登場いただく。
【バルミューダ社長】楽しさは苦しさとセット、ラクは退屈とセットだ
「グリーンファン」や「ザ・トースター」といった革新的な製品の生みの親として知られる寺尾社長だが、その型破りな発想を支えているのは、型破りな生き方そのもの。
17歳で高校を中退して世界を放浪。ロックミュージシャンとしてデビューを果たすも、夢破れて「ものづくり」の世界へ。知識ゼロの状態から、独学で製品開発を学び、バルミューダを成長させていく……。
「人と同じことはしない」をモットーに、自身の美学にもとづいて人生を切りひらいてきた寺尾社長は、まさに「新しい学び方」「新しい働き方」を体現した人物と言えよう。目の前が開けるような、力強い名言が満載のインタビューだ。
*特集は、順序や内容を一部変更することがあります。ご了承ください。
(執筆:佐藤留美、藤田美菜子、デザイン:久喜洋介)