【激震】全米で急増。「リサイクル破綻」で泣く人・笑う人

2019/4/2

コスト高騰で自治体がギブアップ

アメリカの家庭と企業にとって、ゴミ削減のためにリサイクル(資源の再利用)を行うのは、ほとんど条件反射的な作業と言っていい。
ところがここへ来て、多くの自治体がリサイクル事業の「事実上の廃止」に追い込まれている。
フィラデルフィア市(ペンシルベニア州)は現在、住民150万人から集めたリサイクル用資材の約半分を焼却して電力に変えている。
メンフィス市(テネシー州)では、回収したカン、ビン、新聞紙をすべて埋立地に運んでいる。
デルトナ市(フロリダ州)は、資源の再利用がうまくいっていないことを知ると、リサイクル事業そのものをやめてしまった。
この3都市だけではない。全米数百の都市が、リサイクル事業をやめるかどうかの瀬戸際に立たされている。
「リサイクル活動は危機的状況にあります」と語るのは、カリフォルニア州のフィオナ・マー財務長官。同州の一部都市でも、リサイクル費用が高騰している。
(Scott McIntyre/The New York Times)