渋滞が深刻なニューヨーク 「混雑税」導入へ
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現在の混雑が税金だけで解決するとは思えませんが、これがUberやLyftをはじめとした配車サービスにどう影響を及ぼすのかには興味があります。これまでも社会構造の変化に伴いイノベーションが起きてきたニューヨークですから、こういった変化に対応したイノベーションが起これば予期せぬ良い「副反応」となります。
マンハッタン内は課税や追加料金など気にしない裕福層も多く、日中の人口がうなぎのぼり、バスや地下鉄も24時間走りますが、こちらも通勤時間は大混雑で溢れかえります。公共機関の整備といってもたかが知れていると想像します。近々ブルックリンエリアからの移動の頼みの綱だったL trainも閉鎖しますから、車での移動はますます増えるでしょう。
渋滞を他に誘導する方法は、地下、川、空。川の使い勝手が決して良くないことを考えると、水中トンネルや地下を整備するというのは1つの手です。世界で最も障害物の多い街ではありますが、あるいは世界に先駆けて空を使い始めるという日も来るのかもしれません。マンハッタンは島だから、ロンドン中心部と異なり、アクセスできる橋やトンネルが限られていて、「混雑税」をとるにはより低コストで実現できそう(既に有料のトンネルとかはあるが)。速度を落とさずに課税できるデバイスも発達しているから実効性は高い。「混雑を緩和するには通行料金を上げる」というのが、洋の東西を問わず経済学の鉄則。
NYは東京に比べてとにかく交通インフラが酷い。東京メトロが600億円以上の利益を出している一方でNYの交通インフラを担うMTAは多額の借金を抱えている上、$6bn-$8bnの赤字を毎年出している。まずはMTAの経営を健全化させない事には何も始まらない気がしますね。こう見ると東京メトロの完全民営化と上場は正しい選択だったようにうつりますね。