ヘルスケア業界に黒船? GAFAの「医療IT」戦略はこうなっている
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GAFAの医療界進出は大きなトピックです!
Appleは、10年後、Appleの一番の貢献はヘルスケアと言われるようになるとまで発言されています。
GAFAの中で、薬をターゲットとしたアマゾンが一番現実的で、それに続きAppleがapple watchで心電図を測れるようにするなど革新的な発明が見られています。
Apple watchはその他に歩数や階段の上り下りなど多くの情報を取れるデバイスであり、今後の発展性が期待されます。
一方、Googleの自動診断系の取り組みは、先進的過ぎて、技術の先に法律が関与してくるため普及がワンテンポ遅れる可能性があります。特に日本は高齢化社会となり、保守的で、経済的にも制限が出てきており先進技術を導入できない可能性が高いです。また言語の壁もあります。
経済的に既に世界のガイドラインと同様の治療が出来ないのがHIVです。世界では診断されたらすぐに治療開始が推奨されていますが、日本では国からサポートを得るためにはある程度免疫力が下がっていないといけません。これは、HIV治療が非常に高額なため、国が支えきれないというのが理由とされています。
あらゆる領域で近年の技術発達は目覚ましいですが、人間のルールによってそれが導入できないというケースがこれからの社会です。
ルールの固まっていない発展途上国で、新たな医療の形が創造されそうです。解説されているトプコンさんは、関連会社の Topcon Healthcare Solutions と IDx Technologies がAI自動診断(医師なしで確定診断)で世界で初めて FDA認証を取りましたね。
https://www.topcon.co.jp/news/20181023-25608.html
記事では Amazon.com の取り組みが取り上げられていますが、AWSも「Comprehend Medical」という医療に特化したサービスを昨年末に発表しています。
院内の病院情報システムにある膨大な非構造化(テキスト)データから機械学習を利用して医療用語を抽出するサービスです。単純に用語を抽出するのではなく、データ内の複雑な関係性を理解したうえで、複数の用語を関連付けて抽出します。
https://aws.amazon.com/jp/blogs/news/amazon-comprehend-medical-jp/
ローンチパートナーとして、ロシュさんが持つ治療方針決定支援ソフト
「NAVIFY」と組み合わせて使うことも併せて発表しています。
キャンサーボードや合同カンファに活かされるのでは、と考えております。GAFAというかITメガ企業のヘルスケア参入は今に始まった話ではありませんし、またその歴史は失敗の歴史です。マイクロソフト、Google含め、IBMもAppleも何度もトライしては失敗している鬼門分野です。理由は規制と既得権益です。
とはいえテクノロジーの浸透により流石に既得権益側もそうは言っていられなくなり、またそもそもGAFAに限らずスタートアップから中堅まで無数のテクノロジースタートアップが既に活躍を始めています。
そしてその最も進んだ場所は中国です。インドやアフリカも同様に、規制や既得権益が少なくむしろ医療アクセスが悪い分、イノベーションが進んでいます。それをリープフロッグといいます。