[東京 31日 ロイター] - ZOZO<3092.T>は31日、2019年3月期の連結営業利益予想を前年比18.9%減の265億円に下方修正すると発表した。従来予想の400億円に比べ、33.7%の下方修正となる。ZOZOSUITの無料配布の効果が期待ほど出なかったことや生産体制に問題が生じたことなどを理由に挙げている。

リフィニティブがまとめたアナリスト15人の予測平均値341億円を22.2%下回った。

また、連結売上高が1470億円から1180億円に、連結経常利益が400億円から265億円に、当期純利益が280億円から178億円にそれぞれ下方修正された。

中核事業であるZOZOTOWN事業において、広告宣伝施策としてZOZOSUITを無料配布し、波及的な消費貢献が見込まれると期待したが、想定していた規模感での効果が生まれなかったと説明。

PB事業では、商品の生産体制構築に問題が生じ、販売機会の損失が生じたと指摘している。

広告事業でも、グループ内エンジニア不足に起因した開発スケジュールの遅延により、当初計画の達成が困難な状況にあると述べ、こうした点が業績予想の下方修正につながったと分析している。

また、2018年4月27日に発表した配当予想について、期末22円(年間36円)を期末10円(年間24円)に下方修正した。18年3月期の実績は、期末17円(年間29円)だった。

2018年4―12月期の連結営業利益は前年同期比12.4%減の206億円だった。通期予想に対する進ちょく率は77.8%(前年同期は72%)。

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