アップルのインド事業、戦略が大失敗に終わる5つの理由
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記事内に書かれているアップルのインド事業、戦略が大失敗に終わる5つの理由は、
1. 価格が高すぎる
2. バッテリーの寿命が短い
3. 国内生産していない
4. アップルストアを作れない
5. トップの離職
1の高い理由の一つが関税で、3に繋がります。と言うか3は1の構成要素なので、理由は4つですね。価格を下げるためにインド国内生産出来れば良いですが、生産するのがSEでは全く意味ないのでは?結局、1は納得出来ますがあとはどれも要因としては弱い感じです。5なんて、因果関係が逆です。うまくいかないから、離職することになるんです。
私の経験則で恐縮ですが、ものが売れない理由は極論すると、3つ、またはその組み合わせ。
a. 高い (ターゲットユーザーに対して、競合他社と比較して高額)
b. 悪い (ターゲットユーザーに対して、魅力ある機能、デザインになっていない)
c. 知られていない (ターゲットユーザーに対して、認知度が低い、店頭に並んでいないなど購入の為のハードルが高い)です。
bとcがiPhoneにはあまり成り立ちませんから、aが主原因です。では安くするには、インド国内生産もありだと思いますが、SEではなく、需要の高い機種である必要がありますし、なかなか打ち手はありません。別記事にもコメントしたように、唯一、iOSがシェアを伸ばせる要素としては、サブブランドを作るか、iOSをライセンスすることだったと思いますが、彼らが今更そんなことをしないと思うので、インドは、そもそもアップル向きのマーケットではなかったということだけかと思います。インド事業の責任者を替えても、大きく変わらないと思います。
一部コメントを追加しました。iPhoneのインド市場での状況。
直近18億ドル、Appleの連結売上が約2700億ドルなので1%もいっていない。日本ではシェアが極めて高いが、他国ではAndroidの方がシェアが高いし、また特に新興国では全員を狙った商品ではない。
とはいっても市場シェアbaseでも1%というのは、成功できていないと思う。記事スマホ普及率24%とあるが、人口13.4億人に対して3.2億台となるので、1%ということは約300万台(フローとストックのシェアは違うのは分かっているが、とりあえずざっくり)。そして人口がこれだけいれば一定裕福な層もいるなかでこの台数。
一方で、記事に書かれている失敗要因は、個人的にはあまり同意しない。
そもそも上記の通り、全員を狙っている商品ではない。価格が高いのは狙っているセグメント次第。バッテリー寿命やアップスルトアは都市圏の人であればそんなに課題にはならない(日本でも地方部で売れているわけで、アップルストアは必須要件とは思わない)。。あまり納得感が無い記事。
5つの理由はそれぞれ個別には正しい。がどれも本質理由とするには論理的に無理がある。
本質は、ブランド志向性ではと推察します。
上海、北京に行くとテスラががんがん走っている。ビトンもシャネルも大好き。
インドではどうか、という話。もちろん可処分所得の差は大きい。しかしそうであればインドの富裕層の数に相応するシェアは取れているべきだが、それすらも大きく下回っている。そのあたりに根本原因があるのでは。