【独自】世界第二の市場は日本、CVCトップが語る次のトレンド

2018/10/23

世界最大級の祭典

参加者17万人以上という巨大なソフトウェアカンファレンス「Dreamforce(ドリームフォース)」が9月25日から4日間にわたって開かれた。主催したのはセールスフォース・ドットコムだ。
金融、医療、モビリティ、教育など様々な分野のリーダーが集まり、2700を超えるセッションが開かれた。夜にはロックバンド「メタリカ」のコンサートが催され、まさに年に一度の祭典となった。
ドリームフォースの会場入り口、数棟に分かれてイベントが開催された (撮影:洪由姫)
ドリームフォースといえば今年5月、サンフランシスコのダウンタウンに高さ326メートルの超高層ビル、「セールスフォース・タワー」を完成させ、まさに今、ノリにのっている企業だ。
クラウド上で顧客管理のソフトウェアを提供し、成長は右肩上がり。2017年会計年度の売り上げは84億ドル(約9460億円)、18年会計年度では105億ドル(約1兆1820億円)に達している。
セールスフォースは生産性を上げるため、いろいろな機能を備えたサービスを提供しているが、ソフトは自社開発する部分もあれば、他社に投資し、事業提携・買収するケースもある。
その投資判断をしているのがスタートアップ企業に投資する、コーポレートベンチャーキャピタル(CVC)、「セールスフォース・ベンチャーズ」だ。
現在は、世界18カ国、275の企業に投資し、今年3月には同業の米「ミュールソフト」を約65億ドル(約7300億円)で買収していて、世界で最も活発に動くCVCの一つだ。