[6日 ロイター] - 空売りを専門とする米投資情報会社シトロン・リサーチ率いるアンドリュー・レフト氏が6日、電気自動車(EV)メーカー大手テスラ<TSLA.O>と同社のイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)を提訴した。

レフト氏は集団訴訟を提案する訴状で、マスクCEOが空売り筋に「火傷」を負わせようとし、不正にテスラ株式非公開化計画を策定したと主張。さらに、マスクCEOが誤解を招く虚偽の情報を発表したことは空売り筋だけでなく、テスラ株上昇を見込む投資家にも悪影響を及ぼしたとの考えを示した。

マスクCEOは前月7日にツイッターへの投稿で、テスラ株式の非公開化を検討中で資金を確保したと述べ、市場を動揺させ、24日には非公開化計画を断念する考えを明らかにした。

レフト氏は「短期筋を『火傷』させるため、客観的に見ても誤ったツイートをし、人為的に株価を操作した」とし、マスク氏の言動は連邦証券法に違反すると主張した。

マスク氏はツイッター上で空売り筋を批判していることで知られる。

マスク氏が非公開化計画に関するコメントをツイッターに投稿して以降、テスラに対する訴訟案件は少なくとも7件に上る。

また、株価も投稿当日に付けた日中高値から25%超値下がりしている。

レフト氏による提訴について、テスラからコメントは得られていない。