【高岡浩三】生き残るのは1%。メーカー「大淘汰時代」が始まる

2018/9/6
これからメーカーは「BtoB企業」になる──。
今、小売業界とメーカーの間で大きな構造変化が起きている。
小売企業の力が強くなり、店頭がプライベートブランドで埋め尽くされていくと、「ものづくり」だけに励むメーカーは売り場を失い、従来のビジネスが成り立たなくなってしまう。
その結果、メーカー間で淘汰が始まり、ほとんどのメーカーはプライベートブランドの製造元、つまり「BtoB企業」に姿を変えてしまうというのだ。
こうした懸念をロジカルに分析するのがネスレ日本の高岡浩三社長だ。
もうナショナルブランドはなくなってしまうのか。これからメーカーはどう生き残ればいいのか。高岡社長がNewsPicks編集部に、じっくりと語ってくれた。
高岡浩三(たかおか・こうぞう)/ネスレ日本 社長兼CEO。1983年、神戸大学卒業後、ネスレ日本に入社。ネスレコンフェクショナリーマーケティング本部長として「キットカット受験生応援キャンペーン」を成功させ、2010年から現職。