この連載について
世界のイノベーションの中心地であるシリコンバレーが、中国の新興企業の「研究」に必死だ。時価総額にして1000億円を超えるユニコーン企業が200社近くも生まれている中国を、NewsPicksが徹底レポートする。
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ハンス・タンの特徴は、英語、中国語を通じている。また2005年ごろあんなに貧しい中国大陸に移住した。
その時から多くのユニコーン企業を見つけて、投資した。
簡単に言えば、こうなるが、タイトルに中国台湾の人が大陸で成功していく秘訣と付けてもいいぐらい。
では日本の投資家、日本企業は中国ではこのような成功ができるか。
もちろん出来るんだ。
孫正義はその事例をたくさん作っている。
孫正義さんとの違いはなに?
そのような分析をも少しいれたらよかったが。
原稿では入っていないのですが、面白かったのが、中国と日本の起業家のマインドセットについてです。
ハンス氏:
「日本のスタートアップをみると、メルカリなどを除けば「日本の外」を狙う会社はあまりありません。海外に進出するにはもっと英語ができなくてはいけない、もっと人員が必要だ、などと心配してためらっているのです。
中国人はそんな心配はしません。とりあえず行ってみるんです。もし何か問題が起きたら、その都度解決していけばいい、あまり綿密な計画は立てません。まずはやってみるんです」
こういうマインドセットで、東南アジア、シリコンバレーにも多くの中国の人が働いています。そういった人たちが、次に中国からスタートアップが進出するとき、人材としてリクルートされる、というエコシステムにも繋がっています。
もっとも印象に残ったのは、1980年〜2000年ごろに生まれた「ミレニアルズ世代」についての洞察。彼らはアメリカ、中国、インド、欧州など、地理的な隔たりをこえて価値観や志向を共有する巨大なマーケットは、新しいユニコーンの「発生地帯」だという見方です。
世界のどこで次はユニコーンが駆け回るのか。天才投資家が教える「5つのポイント」を、ぜひご一読ください。
ただ、そこから10年を経て、実際に投資として成功したのはリープフロッグ現象と巨大な人口の掛け算で生活に一気に浸透したテック系企業だった。
2005年にその予兆を感じたり、ペインポイントをテクノロジーで解消することのユーザーメリットと破壊力での説明は今となってはとても納得感があるが、当時からそれに移住までして賭けられるか(当時思った通りの成長なのか、それとも実際にはそれ以上の成長だったのかは、知りたいところ)。
https://yhoo.it/2wlxeks
あと、ミレニアルズ×グローバルは、改めて考えさせられる。
昔だったら販路の開拓など、グローバルになるためには時間が掛かった。でもアプリ単体であれば、今はいつでもできる。
文化含めた地域性はいまでもあると思っている。そして、それは一国で成功モデルを確立してから世界展開すると、ローカライズを阻害しうる。また、特に若年層においては一国での成功から世界展開にかかる数年でトレンドが変わりうる。
それが最初から世界という最大公約数で一番フィットするのは何かという志向になり、改善も早く回せるようになったのが現状かと思う。
供給サイドがグローバルに供給していくように変化すると、文化も変わっていくと思う。同じような年代だと今は「あのドラマや音楽流行ったよねぇ」となるのが、10年、20年後には、違う国でも「自分たちが子供の頃はあのアプリが流行っていたけど、今は…」みたいな感じ。
中国のスタートアップメディアを要チェック!!
http://36kr.com/ (中国語)
https://36kr.jp/(日本語)
https://www.huxiu.com/ (中国語)
https://www.pencilnews.cn/ (中国語)
一方、最近の中国VCは、かなり「板挟み」の厳しい競争環境にあり、そうした中でどう戦い抜いているか?のコメントもあったら、より面白かったのでは思います。
・ヒトとマクロに張ってno DDで億単位を投資するエンジェル(exit済み起業家や元BAT幹部)がシリーズAで暗躍
・事業シナジーを逆手に脅迫に近い交渉してくるネット大手と、豊富な投資資金を抱えるPEがシリーズC以降に侵食
また意外なことに、5つのポイントに挙がりませんでしたが、間違いなく「ヒト」(経営者)もあるのではないでしょうか。
実際に私の良く知る中国ベンチャーにGGVもリード参加しており、シリーズC後にM&Aでexitとなりましたが、その半年後に経営者が新たに創業したスタートアップにも間髪入れずに投資していたと思います。その背景には少なからず、ヒトという要素もありそうです。
「いま、中国を席巻しているユニコーンは、こうした「99%のマス」を狙ったサービスがとても多い。ハンスはそうしたユニコーン企業を見つけては、投資をしてきた。」
これから数十年はこの「ボリューム」に圧倒される時代が続くのでしょう。
サービスレベルが成熟した国だと逆にこのペインポイントが見つけにくいなと思いましたが、それは発展段階の国でも一緒で、要は住んでると不便にも慣れてしまうものですよね。そういう意味で、台湾、アメリカのバックグラウンドがあった上で中国に通じたハンス氏だからこそペインポイントを見つけられた、という面も大きいと思います。色々な環境を見ておくのは本当に大事。