【朝倉祐介】成長を加速させる、ファイナンスの定義
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昨日、今日と、なんだかその道のエキスパート風に講釈を垂れておりますが、私自身はバンカーでも会計士でも金融理論を研究した人間でもありません。今でも事細かな知識の補填は周囲の助けを借りないと理解が及びません。
そんな私でも、座学といくらかの経営実務を経て、ファイナンス的な考え方の幹の部分は理解しているつもりでいますし、そうした土台となる考え方に対するちょっとした理解の有無が、実務の意思決定では大きな差を生むと思っています。
学部の会計学の授業で不可をとり(さすがにこれは答案用紙の取り違えだったと今でも思う……)、新卒研修では同期の中でおそらく唯一、DCFの計算方法がわからなかった私が言うのだから、間違いありません。
「ファイナンス」と聞くと、ややもするととっつきにくく、財務担当者の専門分野と思えてしまうかもしれませんが、本稿でも述べているように、全てのビジネスパーソンに関係する内容であり、自分の担当業務と関連づけて理解することが重要なのだと思います。ファイナンス思考の基本的なフレームワークと、朝倉さんのミクシィでの再生のエッセンスが、とてもよくまとまっていて勉強になります。
企業の再生・構造転換というのは、あとづけでは色々ということができるのだけれど、俯瞰的にみるとあたり前に思えることが、窮地にたって見えなくなってしまう状況をどう脱するかが重要なんだろうと。
「浸水して沈みゆく船を操舵しながら、新しい船を作るような芸当」という表現がありますが、まさにこれ、PL脳的な目先の利益の確保ではなく、ファイナンス思考でいかに未来への投資をしていくかとう視点。
今あるモノや事業、組織をいかに守り抜くか」という発想が根付いた大企業病をどう脱するか。「健全な赤字」=新しい事業を創造する過程で発生する赤字という「産みの苦しみ」にどうやって耐えるか。
ベンチャー企業に身を置いている中では、この未来への投資という考え方はしっかりくるし、日々実践していこうとトライしていますが、こういう意識と思考をもつ人が広がっていくことで、日本の企業の競争力はあがっていくと思う"ファイナンスの本質とは、このようなお金の循環をうまくコントロールして、将来により多くの現金を生み出す仕組みを作ることです"
ありがとうございます。もうこの定義だけで150%OKです。あとは、こちらで定義されている企業活動のゴールをどの経営者も共通認識にしたいですね。人によってあまりにも違うことがどれほど仕事をする上で不便か。