崖っぷちの広告業界、変革の鍵は「メディアのベンチャーキャピタル」化
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注目のコメント
15年以上前から、旧来型のコミッションベースの広告代理店業を否定し続けてきたクライアント側の私からすれば、三浦氏のような広告業界の変革の騎士が沢山出てきていることが嬉しい。私も、10年前に当時博報堂社長で私の良き理解者であられた成田現博報堂相談役からTBWA博報堂を紹介され、弊社のPR戦略を今も支えていただいている。
さらには先週、そのTBWA博報堂から独立して、企業のイノベーション創出を支援する目的で設立されたQuantum社と、私の個人会社でやはりイノベーション創出を支援する「ケイアンドカンパニー株式会社」の提携を発表させて頂きました。
Quantum社を設立された高松氏もまた、元博報堂社員からTBWA博報堂、そしてQuantum社を立ち上げるという、この記事の筆者である三浦氏に似たキャリアをお持ちです。
広告代理店業は、20世紀の遺物だと私は考えており、消費者コミュニケーションというマーケティングの一部の請け負い業から、マーケティングによる価値創造のコンサル業に変換しなくてはならないと言い続けてきました。広告業界の中から変革するだけでなく、クライアントもマーケティングリテラシーを高めてその変革をサポートする側に回らねばならないと思います。「視野が狭い人は『沈みゆく船』だと捉えるけれど、視野が広い人は『大航海時代』だと捉える」というフレーズ、いいですね。
一般化すると、守るべきものが何もない若い人にとって、変化は既得権益者との力関係をひっくり返す絶好の機会。
若くして変化を恐れていたら、その先もますます既存のシステムにしがみつく生き方になってしまいます。
蛮勇をふるえるのは持たざる者の特権でしょう。広告代理店の収益源がメディアマージンである事とCMプランナーやマーケティングが花形である事を明確にずらしてきたのは電通のすごい偉業の1つですね。しかも長年上場しなかったので実態がとてもわかりづらい。この筆者のように社員でも気がつかない人がいるくらいですからね。
"この時代の変化をキツイと捉えるか、面白いと捉えるかは、一人一人の感性だ"
私見ですが、感性の問題ではなく立場の違いが大きいのではないでしょうか。もしたくさんの社員を抱えた代理店の経営者や逃げ切り寸前の50代ならとても面白がれないんですよね。多分。