【見城徹】死を思わない人間は、動物と変わらない

2018/6/8
6月6日、NewsPicks Book『読書という荒野』が発売された。幻冬舎社長の見城徹氏が、人生を切り開いてきた「読書」について書き綴った著作だ。稀代の編集者は、どのようにして読書と向き合ってきたのか。本書から特に本質的な部分を抜粋してお届けする。

どうやって微笑しながら死ぬか

僕は今年で68歳になる。この年齢になると、死ぬときのことを考えるようになる。
人一倍濃密な人生だったと思うが、それでも過ぎてみればあっという間だ。「人生は一夜の夢よ」である。出版界の未来とか、電子書籍がどうなるとか、そんなことはどうでもいい。
僕はエゴイストだから、目下の関心事は「どうやって微笑しながら死ぬか」。それだけだ。