20世紀のアメリカが生んだ、マクドナルドというイノベーション

2018/4/22
2017年に日本で公開された映画「ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ」は、マクドナルド創業者レイ・クロックの実話を元にした作品だ。
50代のセールスマン、クロックが、マクドナルド兄弟が運営するハンバーガー店の革新的システムに勝機を見出し、周囲との対立も顧みず、世界最大級のファストフードチェーンを築き上げる過程が描かれている。
マクドナルドはなぜ、ここまで世界的な成功を収めることができたのか。
最終回の本日は、「マクドナルド化した社会」の著者で、1980年代からマクドナルドと人々の消費行動を研究している社会学者ジョージ・リッツァ氏のインタビューをお送りする。
彼と共に、この映画に沿った形で、アメリカとマクドナルドの歴史を紐解きながら、「マクドナルド化」の未来の行方を占いたい。
もちろん、映画をまだ見ていない読者はネタバレ注意だが、20世紀のアメリカと共に繁栄したマクドナルドとハンバーガーが、21世紀を通じてどんな「進化」を遂げるのか、ぜひ想像しながら読み進めて欲しい。
ジョージ・リッツァ(George Ritzer)/米メリーランド大学教授
社会学者として、1980年代前半よりマクドナルドが社会や人々の消費行動に与える影響について研究している。著書に「マクドナルド化した社会」などがある。

「マクドナルド」というイノベーション