【新】ユニクロを超える世界ブランド。「G-SHOCK」開発物語

2018/3/14
誰もが1つは持っている時計ーー。
武骨で装着感のあるデザインの「G-SHOCK(ジーショック)」は、言わずと知れたカジュアル時計の定番だ。
特徴は、精密機械であるにもかかわらず、「落としても壊れない」というタフネスさ。従来の時計の常識をくつがえした商品は世界中に広がり、今や海外売上高比率は7割にのぼる。
その数字はファッション業界でいえば「ユニクロ」を超え、知名度でも「コム・デ・ギャルソン」に匹敵する、数少ないグローバルブランドだ。
しかし、G-SHOCKは発売から順調に成長を遂げて来たわけではない。1990年代に巻き起こったブームが去った後は、販売数が激減し、製造元のカシオ計算機は業績不振に苦しめられた。
なぜ、G-SHOCKは復活できたのか。そもそも、どのように開発されたのか。そしてスマートフォンが普及し、時計を持たない人が増える中、時計業界に未来はあるのか。
G-SHOCKの生みの親であるカシオの伊部菊雄氏に聞いた。