MSのクラウド売上高がAWSを上回る？米IT大手の17年10～12月期決算
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注目のコメント
クラウドってよく聞くけど使い方がまだわからないとおっしゃる方も多いのが実情。昔書いた記事ですが、ご紹介。著作権は自分に残したはずなのでほしい方はPDFを差し上げることもできます。
昔はこんな記事を原稿費ほぼ無償で書く余裕があったのだなぁ、としみじみ。
ゼロから始めるクラウドコンピューティング(1) ～Microsoft Azure入門
https://www.jstage.jst.go.jp/article/itej/69/4/69_336/_article/-char/ja/
ゼロから始めるクラウドコンピューティング(2) ～Microsoft Azure発展編～
https://www.jstage.jst.go.jp/article/itej/69/5/69_453/_article/-char/ja/
ゼロから始めるクラウドコンピューティング(3) ～Amazon Web Services入門編～
https://www.jstage.jst.go.jp/article/itej/69/7/69_560/_article/-char/ja/
ゼロから始めるクラウドコンピューティング(4) ～Amazon Web Services応用編～
https://www.jstage.jst.go.jp/article/itej/69/9/69_752/_article/-char/ja/Azureの売上の直接的な開示がないので計算してみる（下記）と、10~12月でざっくり16.1億ドル（AWSは51.1億ドル）だと思う。
AmazonはYoY+44.6％に対して、AzureがYoY+98％と勢いはある。だけど、シェアとしては約1/3になる。森川さんの下記記事での状況とあまり変わっていない。
https://newspicks.com/news/2691252
今回、記事にあるようにMSはクラウド製品全体の売上は開示。合わせて、Azureが含まれるIntelligent Cloud事業ではほかにサーバーもあり、それぞれの売上増加率が記載されている。なので、その増加率から連立方程式を解けば良く、計算するとセグメント売上78億ドルのうちAzureが16.1億ドル（前年同期8.1億ドル）、その他サーバーが61.9億ドルとなる。
Azureの勢いはありつつ、見出しはやはりAzureとAWSの比較が本旨だと思うし、ミスリーディングかなぁと思う。なぜ意外に感じるかというと
AWS＝コンシューマネットサービス向け
Azure＝エンタープライズ業務システム向け
にそれぞれ強いからでしょう。AWSのほうが目立つ、特にスタートアップエコシステム、インターネット界隈では一強のイメージが強いが、実際は地味なB向けはMSが強い。
従来からの大手エンタープライズ、官公庁、金融、教育機関に対する、導入パートナー販路含めて厚み、歴史が違う、
ARPUが違う
そして何より、それらレガシー顧客にとって最も大切なセキュリティ堅牢性に対する信頼感がマイクロソフトが一枚上手。それらの理由とともにクラウドへの恐怖感が時間とともに薄れていくなかで、逆転した形だと思います。
