【独占1万字】顔出しNG。老舗を「ゼロ」から作り直した男の正体

2018/1/16
東京・天王洲にある寺田倉庫のオフィス。そのオフィスのワンフロアで、いつも立ちながら仕事をしているのが中野善壽社長だ。
2010年に経営の指揮をとると、それまでの主力事業にメスを入れて、たった2年間でスタートアップのような文化に一変させた人物だ。
自宅は台湾にあり、飛行機で「通勤」すると、平日は天王洲エリアで働くという生活サイクルを続けている。そのルックスや行動範囲から、とても73歳には見えない。
オーナー家とは旧知の仲で、古くから顧問として関わってきたが、その姿を知るものは社員でも少なかったという。
「昔から組織図に名前が載っていたのですが、姿を見たこともなければ、声も聞いたこともない。本当にいる人なのかなって思っていました(笑)」(寺田倉庫役員)
NewsPicks編集部は今回、メディア取材を受けないことで知られる、中野社長の独占インタビューに成功した。老舗を新しい企業に作り変えた、ミステリアスな経営者の素顔に迫った。