プレミアム会員限定の記事です
今すぐ無料トライアルで続きを読もう。
オリジナル記事 7,500本以上が読み放題
オリジナル動画 350本以上が見放題
The Wall Street Journal 日本版が読み放題
JobPicks すべての職業経験談が読み放題
コメント
注目のコメント
音声認識の話が非常に象徴的に感じますが、これは根底に「ハードウェア重視」の裏返しとして「ソフトウェア軽視」の考えが潜んでいるように感じます。
↓の記事でも「ソフトウェアがイノベーションのカギを握っていることへの理解の低さ」が指摘されていますが、当のソフトウェアエンジニアやウェブエンジニアですら自分たちの仕事を「ものづくり」とハードウェアの称し方で語るのを聞くにつけ、価値観の根深さを感じる次第です。「大艦巨砲主義」を「航空主兵論」に切り替えるくらいの転換が必要なのでしょう。
https://newspicks.com/news/2197696
以前、バークレーのCole名誉教授とお話しした際も、教育や経営イシューにおけるソフトウェアの軽視ぶりを日米比較から痛烈に指摘されたことがあります。
http://www.haas.berkeley.edu/groups/online_marketing/facultyCV/papers/Cole_Robert_The_Japanese_Software_Industry.pdf
意思決定者の肌感覚について言うと、以前、高名なコンサルタントがAmazonGoについて「レジなんて大して並ばないし、意味がない」と話していたのを聞いて、こりゃダメだと感じたことを思い出しました。
これらを考えるにつけても、「AI問題は人事問題だ」という論理展開は得心しますし、トップの腹決めの問題だと思いますが、これを出来上がった会社で実現するのは絶望的だと感じます。合理性ではなく情緒の問題。オープンイノベーションにしろ人事にしろ、固まったものを変えようとすると不満も噴出すれば面従腹背も横行するし、とにかく面倒くさい。これを「あがり職」であるサラリーマン経営者がやりきるインセンティブって普通に考えてないと思います。
裏を返せば、まだ出来上がっていない会社にとってはアービトラージの宝庫だとも言えるのでしょう。長文記事ですが、長さを感じない示唆に富んだ内容。語り口も大変分かり易い。
前半のハイライトはAIとはロジカル・プログラミングである、というネーミングで、「頻度が高い事象があり、頻度が高い事象のデータがあるものであれば、高い精度で認識、推奨、予測、仕分けなどができる」という定義もこれで完成版でよいと感じます。
後半の人事について、3000万の人をどう混在させるかという点では松尾先生と同じでしたが、それを考える上で「邦銀での金融のデリバティブ」「週刊誌の編集長」「サッカーチーム」の実例を挙げているのは考えるヒントとして大変面白い。
企業は「商品サービス市場」「金融市場」「人材市場」という3つの市場に接していると言いますが、日本企業は長らく商品サービス市場を見ていればよかったということで、メインバンク制の崩壊、資本市場の発展で金融市場には対応しないとけなくなり、ついに昨今の人手不足への対応やAIのような特異能力を持った人をどう雇うかというデーまで、人材市場にもしっかりと対応していくことが求められるようになってきた、ということなんでしょうAIという非連続的な変化が起きている今だからこそ「正しい独裁者」が不可欠。
後半で塩野さんが指摘しているように、サラリーマンでもオープンイノベーションは起こせますが、やはり創業者が最強でしょう。
*【冨山和彦】創業経営者は別格だ
https://newspicks.com/news/2200979/