サイコパスの社会的役割は「イノベーションを起こすこと」
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先日の下記の記事にも通じる内容かもしれませんが、時に大勢の歓心を買わない果断な判断を下す意思決定者を指して「非情である」だとか「人の気持ちがわからない」と呼ぶ人があります。ただ、これはあくまでも職業人格を指しての話であって、外面から伺える行動のみを以ってその人物の全人格、人となりを断ずるのはあまりに人間というものを一面的に捉えすぎていやしないかと思わないでもありません。
人間心理を知りながら、しかもそうした人間心理や情緒に流されないことが、意思決定者の条件だと私は思います。
https://newspicks.com/news/2149413/中野先生の「サイコパス」は興味深く読ませていただきました．
面白かったのは，サイコパスには，犯罪を犯して刑罰を受ける「負け組サイコパス」と，社会的成功を収めている「勝ち組サイコパス」がいること．歴史に名を残した多くの偉人は「勝ち組サイコパス」の例であるという．織田信長，毛沢東，ピョートル大帝，マザー･テレサ等々．マザー･テレサは多くの貧しい人々を救ったというイメージが強いが，実際には援助した子どもや側近に対しては，とても冷淡だったそうだ．最近では，企業のCEOに多いという．
サイコパスにも存在理由がある．サイコパスは文明が進む中で生まれたわけではない．少数民族や太古の人類にも見られる．遺伝が関係しており，自然淘汰されずに残ってきたということは，何らかの適応的な意味がある．生物が進化する過程で，さまざまな危険と遭遇し，それを恐怖として学習し子孫に引き継いていった個体と，恐怖を学習しない個体がいて，恐怖を学習しない個体がサイコパスである．危険が潜む場所にも物怖じせず，人間が海を越え，山に入っていく時にその先頭を切っていった．また，一般的な人なら同情心が先にたって判断できない問題について冷静で的確に判断を下し，合理性に基づいた行動をするのも得意．そこにサイコパスの存在意義があるそう．
社会の変革が叫ばれるときは，サイコパスが活躍する時代かもしれない．
【追記】 「サイコパス」という言葉が独り歩きしている感がある．小橋正樹さんのコメントを参考にしないといけない．昨日はサイコパスを「共感性の欠如した人」とおっしゃってましたが、本日になって反社会性パーソナリティー障害に該当となりましたね。
反社会性パーソナリティー障害は下記診断基準にあるように、客観的データで診断するものではありません。
脳科学と精神科領域のダブルスタンダード。。
また、昼の仕事と夜の仕事を掛け持ちしたことがある方は分かると思いますが、人間は立場によって仮面を付け替えます。
仮面はラテン語でペルソナ、即ちパーソナリティーの語源です。
サイコパス（そもそも定義が曖昧で私はマイナスイメージしかないのであまり使いたくないのですが敢えて使います）という仮面を本意ではなく発動させなければならないこともあるでしょう。
【反社会性パーソナリティー障害診断基準（DSM-5）】
A. 他人の権利を無視し侵害する広範な様式で、15歳以上で起こっており、以下のうち３つ（またはそれ以上）によって示される。
法にかなった行動という点で社会的規範に適合しないこと。これは逮捕の原因になる行為を繰り返し行うことで示される。
虚偽性、これは繰り返し嘘をつくこと、偽名を使うこと、または自分の利益や快楽のために人をだますことによって示される。
衝動性、または将来の計画を立てられないこと。
いらだたしさおよび攻撃性、これは仕事を安定して続けられない、または経済的な義務を果たさない、ということを繰り返すことによって示される。
自分または他人の安全を考えない無謀さ。
一貫して無責任であること。これは仕事を安定して続けられない、または経済的な義務を果たさない、ということを繰り返すことによって示される。
良心の呵責の欠如、これは他人を傷つけたり、いじめたり、または他人のものを盗んだりしたことに無関心であったり、これを正当化したりすることによって示される。
B. その人は少なくとも18歳以上である。
C. 15歳以前に発症した素行症の証拠がある。
D. 反社会的な行為が起こるのは、統合失調症や双極性障害の経過中のみではない。
