【澤田貴司】コンビニは無限に進化する。「物流倉庫」にはならない。

2017/3/12

未来のコンビニエンスストアは、一体どのような存在に進化するのだろうか。また日本国内では成熟している小売業の枠を超えて、新しいサービスは生まれるのか。ファミリーマートの澤田貴司社長に、NewsPicks編集部がインタビューをした。

「無人コンビニ」は脅威だ

──澤田さんは、実際にアマゾン本社のあるシアトルに行かれたと伺いました。現地で何を感じられましたか。

行っていないですよ。

──そうなんですか。

遊びには行ったけどね。「Amazon Go」には行ってませんよ。

──ファミリーマートの社員に向けて、危機感を持つように「Amazon Go」の動画リンクを貼り付けた、社内メールも送っています。

それは事実です。

コメント

注目のコメント

• 山手 剛人

  フロンティア・マネジメント株式会社 企業価値戦略部長　兼　産業調査部 シニアアナリスト

  ・2017年03月12日

  別記事にもコメントしましたが、私もAmazon GOの無人化によるコスト優位性は脅威そのものと考えています。コンビニは全体設計から再考しないといけないというのもまさしくその通りだと思います。今のコンビニには澤田氏のような「コンビニ業界の外」から来た経営者こそ必要なのかもしれません。
• 後藤 直義

  NewsPicks 編集委員(ニューヨーク支局)

  ・2017年03月12日

  インタビューの冒頭から、やや緊迫したムードになりました。澤田さんが「AmazonGo」の店舗をみるために、シアトルに行ったのではないですか？と、ズバッと取材情報を基に質問したからです。
  
  お会いして意外だったのは、非常にロジカルな思考を徹底している印象を受けました。これまでの澤田さんのライスストーリーは、豪胆な話が多かったためか、行動力と直感に優れているというイメージがありました。これは間違いでした。
  
  コンビニは大手３社にほとんど勢力が集約されています。これから成熟市場で、どのように成長できるかは、経営者の未来を見通す力によるところが大きいように思います。ファミリーマート、今後も注目です。
• 占部 伸一郎

  コーポレイトディレクション Managing Director

  ・2017年03月12日

  面白いインタビュー。澤田さんがどのくらい社内を掌握できてるかわからないですが、社内向けも意識してると考えると100点な受け答えと思います。
  Amazonに対して「日本には馴染まない」とかいうのは一切見せず「脅威である」と断言してる点、既存の延長線上にない商品サービスのアイディアを投げ込み思考を広げたうえで、最後は経済性&フランチャイジーの業務効率ですよ、とおさめている。
  鈴木氏というトップを失ったセブンに対して、リーダーシップで変わっていける体質になっていくと勝機が出てくるのかもしれません