上場廃止を決意。還暦の誕生日、借金63億円を背負う
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借用書に「12月29日、見城徹」とサインをするとき、ペンを動かしながら、「あれ、12月29日って何の日だっけ? 何かの記念日だよな」と思ったーー
ご自身の誕生日までも、忘れてしまうほどの窮地に追い込まれてしまう原因は、謎のファンド「イザベルファンド」が、3分の1もの株式を保有し、上場廃止を行うことに対し、特別決議に関する拒否権が発生することでした。
「イザベルファンド」の動き次第では、何十億もの借金を個人で背負い、自己破産に陥ってしまう。その間の三ヶ月の攻防は、想像を絶する過酷な戦いであったと感じます。
見えない敵からの、容赦の無い圧力は、まさに「火あぶりの日々」。
圧倒的な業績と、表現者の方々から絶大な信頼を得ている幻冬舎。過去に、大きな山や谷があり、それを乗り越えて現在に至ること。
そこには、編集者であり、経営者でもある見城さんの、血飛沫を浴びながらの戦いの数々があり、戦いに勝利してきた実績なのだと改めて実感しました。
「決死の戦いとは根本的に無謀なものなのだ」
人は覚悟無しでは前進できない。死を覚悟して決断する時、奇跡は起きるのだと思います。
注目のコメント
まあこれが株式上場するということ。こういう事が起きるのは仕方ない。純資産価値よりも低い株価でMBOしようとしたら必ず鞘取りをしようとするファンドなどが出てくるのはある意味市場としては健全である。それだけ上場するってことは怖いことなのだ。それはかなり自由に資金調達をできることの裏返しでもある。
壮絶ですが、ホリエモン氏がコメントしている通り、株式市場的にはある意味健全な動き
今回の連載は、何を書いても「すごい」としか書けないのでコメントしてなかったのですが、毎日食い入るように読んでいて、見城さんの凄みは日々感じているので、生きざまや哲学は一方で理解しますが、、重要な記述が2点あります。
1.TKホールディングスが幻冬舎と合併したら(少なくても)63億円の負債が問題にならないほどキャッシュリッチであったこと
2.当時の幻冬舎には負債がなく、内部留保が潤沢で、おそらくその多くは現預金として、毎期積み上がっていたであろうこと(一部推測)
これであれば、同水準のEBITDAでも株価が下がることは納得できます。厳しい目でみれば、バリュエーションの意識、すなわち株式価値に気を払えない経営者が上場すると、こういう事態が生じます。日本ではこの場合でも悪者はイザベルファンドになるでしょうが。
ここはプロピッカーに切り込んでもらって、自由な経済紙の真骨頂を発揮してもらいたいところ
イザベルファンドは市場のルールに則して、投資家(LP)へのリターンを最大化するべく、合理的にビジネスしているのであり、何も問題はないように思います。