出光と昭和シェル 資本提携を検討
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注目のコメント
合併話が頓挫しても簡単には諦めきれない理由があるということなのでしょうね。
複数の企業が統合して精製設備を削減したり、ネットワークを集約したりするコスト削減効果は大きい。1980年代以降の元売り再編は多かれ少なかれ、ネットワーク統合のメリット追求にありました。JX―東燃ゼネラル石油の統合が目の前にぶら下がるこそ引けない。
「変わらぬ理念を基盤に人を成長の力とした出光興産」と「徹底した合理主義とから将来を読んで変化を信条とするシェル」の間には、企業として大きな違いがあるのは間違いありません。
出光興産と昭シェルが合併して1つの企業になる姿は想像しにくいからこそ一旦選択肢から外れたのでしょうが、資本提携であっても企業文化の違いが生む軋轢の大きさは一般の経営統合とは比べものにならないでしょう。
まだまだすんなりいかなそうですね。珍しいことに日経新聞とNHKが同時にスッパ抜きましたね。(創業家が反対する)総会決議の要らない持ち合いから始めるとのことだが、あれこれスキームを考えて外堀を埋めるというスタンスが続く限り、平行線は続いてしまう気もする。
バンカーの皆様のコメントが欲しい事案!
もう一度、これまでの経緯をおさらいすると、
①出光昭介会長が昭和シェル株を0.1%取得
→創業家が出光株を21.1%保有しており、当初計画通りに出光が昭和シェル33.2%を取得すると1/3を超過し、TOB義務が発生
https://newspicks.com/news/1702054?ref=user_100438
②今回のスキームでは、日経記事によると、出光が昭和シェル株を直接保有する比率を25%未満とするため(議決権を無効化させないため)に、信託銀行を活用
https://newspicks.com/news/1935590
※いったん出光が昭和シェルをShellから直接取得すると、その時点でTOB義務が発生するのでは?なので、信託銀行が直接取得するような形が発生しそう。そこらへんの権利関係やスキームは気になるところ。キヤノンによる東芝メディカル買収と同じようにSPC挟んで、そこの権利移転契約などがあるのでは?ただ下記にあったように本件は相当にグレーな領域で、目を付けられており、「今回は認めるが今後は認めない」と公取委が指針を出している。
https://newspicks.com/news/1640197?ref=user_100438
https://newspicks.com/news/1638659?ref=user_100438
③昭和シェルも出光株の2割程度を取得
→現在出光には出資していない。つまり昭和シェルらするとキャッシュアウトして取得する必要がある。出光の時価総額は約4500億円なので2割というと約900億円。昭和シェルの株主資本比率は約25%で株主資本約2200億円、結構な金額(今日の株価は-0.54%とそんなに下がっていないが)。
なお、本記事ではTOBや第三者割当を検討とあるが、第三者割当の場合は希薄化を伴うはず。つまり創業家の持ち分も減る。
なお、両社から「両社が発表したものではありません」、「検討を進めていますが、現時点で公表するような決定事項はありません」リリースが8:50に適時開示がある。
https://www.release.tdnet.info/inbs/140120161207453286.pdf